社会にデジタル技術が広がる中、行政や自治体業務も変革が不可欠と断言する。人材育成から県民の暮らし、産業、行政プロセスまで、様々な実証実験に取り組む。デジタル人材をひき付けるため、面白いプロジェクトを数多く生み出す考えだ。

(聞き手=大和田 尚孝、玉置 亮太)

湯崎 英彦(ゆざき・ひでひこ)氏
東京大学法学部卒業、スタンフォード大学経営学修士(MBA)取得。1990年、通商産業省(現・経済産業省)入省。2000年3月、アッカ・ネットワークスを設立、副社長に就任。09年11月、広島県知事に就任し現職。54歳。
[画像のクリックで拡大表示]

もみじ饅頭の中に電子基板のような物が入っているポスターを見て驚きました。行政が作る図柄としては奇抜ですね。

 広島県が主導するデジタル人材育成プロジェクト「ひろしまQuest」のポスターです。描いているのはもみじ饅頭とAI(人工知能)を組み合わせた「AIもみじ」です。もみじ饅頭の餡(あん)や生地をAIの力で自由にカスタマイズできるようになるかもしれない。こんなメッセージを込めました。取り組み自体に興味を持ってもらうのはもちろん、イラストもキャッチーにしないと人が集まりませんから(笑)。

 ひろしまQuestは主に大学生や社会人の皆さんを育成の対象にしています。教科書通りのカリキュラムではなく具体的な課題を設けて、AIを使った解決策を考えてもらいます。

 県がデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める上では、DXを理解し解決策を実行できる人材を増やさなければなりません。広島県でこんな面白いことをやっていると、ポスターを通じて日本全国に見える化すれば、日本中の優れた人材が関心を持って広島を訪れたり仕事をしようと思ってくれたりするのではないでしょうか。

この先は日経クロステック Active会員の登録が必要です

日経クロステック Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。