スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第30回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。
第30回のお題は「2021年展望、アフターコロナにおける『バッド』シナリオ」。今回は拡大版として8人の識者にテレワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)の行く末について、あえて「意地悪く」展望してもらった。6番手は、日本の地方自治体のCIO(最高情報責任者)補佐官などを歴任した韓国人コンサルタントの廉宗淳氏だ。優れた電子政府を作り上げた国からやって来た廉氏は、日本のDXをどう見ているのか。(編集部)
廉 宗淳(ヨム ジョンスン)
e-Corporation.JP 代表取締役社長
e-Corporation.JP 代表取締役社長

【質問1】テレワーク疲れのサラリーマン続出、新常態は定着するか
【回答】新常態が定着したわけではない、多くの中堅中小企業にテレワークは夢のまた夢
【質問2】世間は空前のDXバブル? 破裂する可能性はあるか
【回答】皆が「DX!」と叫ぶが一時期の流行、このままでは惨たんたる結果に終わる
【質問3】行政のDXの行方は菅政権の求心力次第か
【回答】政府がDXをやり抜く強固な意志を持てるか、そして優秀な人材を集められるか次第だ