スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第30回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第30回のお題は「2021年展望、アフターコロナにおける『バッド』シナリオ」。今回は拡大版として8人の識者にテレワークやDX(デジタルトランスフォーメーション)の行く末について、あえて「意地悪く」展望してもらった。7番手は、製造現場のシステム開発などを手掛けた後にCIO(最高情報責任者)を務めた寺嶋一郎氏だ。誰もが「DX!」を叫ぶ現状をバブルとした上で、今だからこそ企業や政府になすべきことがあると説く。(編集部)

寺嶋 一郎(てらじま いちろう)
TERRANET代表
寺嶋 一郎(てらじま いちろう) 1979年に積水化学工業入社。製造現場の制御システム、生産管理システム構築などに従事。1985年マサチューセッツ工科大学留学を経て、人工知能ビジネスを目指した社内ベンチャー、アイザック設立に参画。2000年に積水化学 情報システム部長に就任、IT部門の構造改革やIT基盤の標準化などに取り組む。2016年に定年退職し、IIBA日本支部代表理事、BSIA事務局長、PCNW幹事長などを通じて日本企業のIT部門を支援する活動に着手。
【質問1】テレワーク疲れのサラリーマン続出、新常態は定着するか
【回答】テレワークを機に進化する企業と「じゃまオジ」の声に押され元に戻す企業とに二極化
【質問2】世間は空前のDXバブル? 破裂する可能性はあるか
【回答】DXの推進機運がしぼむ可能性は大、それまでに真の意味でのDXが根づいてほしい
【質問3】行政のDXの行方は菅政権の求心力次第か
【回答】行政のDXが進むかは菅政権の求心力次第、今のうちにデジタル庁をITの司令塔にせよ

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