スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第14回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。
第14回のお題は「DXを主導しようとしない経営者につけるクスリはあるか」。答える識者のラストバッターとして登場するのは、東京理科大学大学院の田中芳夫教授だ。「ゴルフのことで頭がいっぱいの経営者につけるクスリはない」と断じた上で、「ITの進歩の怖さを自覚できないのなら引退せよ。そうでないのなら我が事としてITを学べ」と日本企業の経営者を説教する。(編集部)
田中 芳夫(たなか よしお)
東京理科大学大学院 経営学研究科技術経営専攻 教授
東京理科大学大学院 経営学研究科技術経営専攻 教授

【質問1】日本企業の経営者のITオンチはどこまで改善された?
【回答】ゴルフのことで頭がいっぱいの経営者につけるクスリはない
【質問2】DXの重要性を語る経営者が現場任せなのはなぜか
【回答】企業の戦略という意識がなく、一部の専門家の仕事と思っているから
【質問3】今、経営者に説教するとしたら何と言う?
【回答】世界で通用するITの知識はあるか、無いならゴルフを控えて勉強せよ