スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第36回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第36回のお題は「IT部門出身の社長が誕生する日は来るか」。答える識者の3番手は、ITベンダーとユーザー企業双方の役員を歴任し、CIO(最高情報責任者)の経験もある論客の有賀貞一氏だ。今やITが企業の横軸機能となり、全部門がIT機能を持たなければ仕事ができない時代になったとして、有賀氏はIT部門やCIOの在り方を完全否定する。その上で、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する経営者に必要な2つの「専門性」を明らかにする。(編集部)

有賀 貞一(あるが ていいち)
AITコンサルティング 代表取締役
有賀 貞一(あるが ていいち) 1970年に野村コンピュータシステム(現・野村総合研究所)入社、ニューヨーク駐在事務所長などを経て、1994年に常務取締役。1997年にCSK(現SCSK)入社、専務取締役に就任。金融システム事業本部長など歴任し、2005年にCSKホールディングス代表取締役。2008年にミスミグループ本社代表取締役副社長。2011年にAITコンサルティングを設立し代表取締役に就任。現在、中央電力やアイリッジの取締役などを兼務。
【質問1】ITを重視する社長が急増、IT部員の将来は明るい?
【回答】全部門がIT機能を持たなければ仕事にならない時代となり、既存のIT部門は終了
【質問2】生え抜きのCIOは減少、これをどう考えればよいか
【回答】生え抜きのCIOが減っているのではなく、「CIO」なるものの化けの皮がはがれただけ
【質問3】IT部員が将来、社長になるにはどうすればよいか
【回答】業務部門に異動し頭角を現すことだ。それもDX実現をお土産にする必要がある

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