スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第17回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。
第17回のお題は「とがった優秀なIT人材を潰す日本の企業文化を変えられるか」。お題に答える識者のトップバッターは、土木設計の技術者として従事した後、IT担当に転じて長くCIO(最高情報責任者)を務めた木内里美氏だ。「とがった人材について多くの思いを持っている」と言う木内氏は「異能のIT人材を潰す日本の企業文化を壊せ」と力説する。(編集部)
木内 里美(きうち さとみ)
SANTA 会長
SANTA 会長

【質問1】なぜ日本企業は「出るくい」を打ち続けてきたのか
【回答】同質社会の日本では組織が異端な人を嫌い排斥しようとするから
【質問2】高額報酬やデジタル子会社設立で優秀な人材を生かせるか
【回答】高額報酬も必要だが、人のモチベーションは報酬だけでは上がらない
【質問3】とがった人材を生かせる組織に変えるには何が必要か
【回答】「とがった優秀なIT人材を潰す日本の企業文化」を壊すしかない