スタート以来、日経クロステックの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第29回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。
第29回のお題は「米司法省がグーグルを提訴、『アフターGAFA』時代は来るか」。答える識者の3番手に、土木設計の技術者として従事した後、IT担当に転じて長くCIO(最高情報責任者)を務めた木内里美氏が登場する。まず、米司法省が仕掛けたグーグル訴訟は政治色が強いと指摘、さらにGAFAに取って代わる存在として電気自動車の米テスラなどの可能性を指摘する。さて、日本のIT産業はどうすべきか。(編集部)
木内 里美(きうち さとみ)
SANTA 会長
SANTA 会長

【質問1】米司法省によるグーグル提訴をどう見る?
【回答】司法省と共に提訴した州は全て共和党の牙城、政治色が強く即断は難しい
【質問2】GAFAを乗り越えるスタートアップは登場するか
【回答】日本国内での新規株式公開がゴールでは、GAFAを超えるのはどだい無理
【質問3】「アフターGAFA」に向け日本のIT産業の生きる道は?
【回答】製造業や流通業がIT産業とコラボレーションして生まれる新たな可能性に期待