Excelで作成したグラフは、初期設定のままだと文字が小さく感じたりはしないだろうか。今回はキーボードのショートカットで、文字のサイズをちゃっちゃと見やすくする技を紹介したい。
ポイントは[Ctrl]+[Shift]キーの活用
下図はどこにでもあるありふれた棒グラフで、フォントサイズは初期設定のままになっている。全体的にフォントサイズを大きくしたい場合、時短にふさわしい一押しは次の方法だ。
まず、グラフエリアを選択する。くれぐれも個別のグラフパーツを選ばず、グラフ全体を選択すること。次に[Ctrl]+[Shift]キーを同時に押しながら、[>]キーを押す。これを繰り返すと、グラフ上にあるすべてのテキストのフォントサイズを少しずつ大きくできる(グラフタイトルのみ少々違った動きが見られる)。
途中で大きくし過ぎたと思ったら、今度は[Ctrl]+[Shift]キーを押しながら、[<]キーを繰り返し打ってみる。こんどは、フォントサイズをだんだん小さくできる。
グラフ全体を選択した[Ctrl]+[Shift]+[>]または[<]キーが便利なのは、デタラメにキーを打つことで、どのあたりが見やすいフォントサイズかが、迅速に試行錯誤できる点だ。「ホーム」タブの「フォントサイズ」をマウスでいちいち指定していては、このスピード感は望むべくもない。
テキスト全体のフォントサイズがおおよそ決まったら、今度は必要に応じてパーツごとに調整する。事例の場合だと、横軸の項目名とデータマーカーはやや大きめのフォントサイズのままにして、縦軸のフォントサイズを小さめに設定したいとしよう。その場合、縦軸の値をクリックして縦軸を選んだ後、[Ctrl]+[Shift]+[<]キーを繰り返し打って、思い通りになるまでサイズを小さくすればよい。