Excelのグラフには必要不可欠な要素がある。これがなければグラフとして機能しないというものだ。まずは下図のグラフを見て、足りない要素を指摘してもらいたい。
各折れ線は何を示しているのか
例に挙げたグラフには、少なくとも2つの大きな欠陥があるため、「残念なグラフ」と言わざるを得ない。第1に4つある折れ線が何を示しているのか分からないことだ。グラフタイトルには「4社の売上推移」とあるので、それぞれの折れ線は4社の会社のいずれかを示しているのだろう。どの折れ線がどの会社を示しているのかは、「凡例」で表示する必要がある。
グラフをクリックし、右肩にある「グラフ要素」ボタンから「凡例」にチェックを入れる。これでどの折れ線がどの会社を示しているのかが明らかになった。
ただし、このままで良しとしていては、グラフの見せ方に対する配慮があまりにも足りない。それというのも、「凡例」が右側中央にあるため、右側の上下に余分な空白ができている。そのためグラフ本体が窮屈になっている。ここはやはり「凡例」の位置を調整すべきだろう。
再び「グラフ要素」ボタンをクリックして「凡例」をたどり、右横に出る三角マークをクリックして「下」を選ぶ。これで「凡例」はグラフ本体の下部に移動し、余分な空白を解消できた。