リモートデスクトップは、手元の端末からネットワークを介して遠隔地にある他の端末の画面を操作する技術。遠隔地にあるパソコンのトラブル対応やサーバーの管理などに広く利用されている(PICT1)。

PICT1●ネットワークを介してパソコンを遠隔操作
PICT1●ネットワークを介してパソコンを遠隔操作
(イラスト:なかがわ みさこ)
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 近年多くの企業で導入が進んでいるリモートワークでも活用されている。リモートデスクトップを使ってアクセスすれば、自宅などにいてもオフィスと同じ環境で仕事ができる。

画面と操作の情報を送受信

 リモートデスクトップが動作する仕組みは以下のようになる。アクセス元の端末からマウスやキーボードなどによる操作情報をアクセス先の端末に送信する。アクセス先の端末がその情報を基に対応する操作を実行。操作の結果、画面が変更されれば新しい画面の情報をアクセス元の端末に送り返す。

 画面のデータをすべて送信すると通信量が多くなるので、一般的には操作で変更された部分だけを差分情報として送信する。アクセス元の端末に接続されているプリンターなどの機器をアクセス先から使う機能や、アクセス元とアクセス先の端末間でデータのコピー&ペーストができる機能を備えるリモートデスクトップシステムもある。

 リモートデスクトップのプロトコルは複数ある。最も広く利用されているのは、米マイクロソフトが開発した「RDP(Remote Desktop Protocol)」と呼ぶプロトコルだ。TCP/UDPポートの3389番を使用する。Windowsには、このプロトコルを用いた「リモートデスクトップ接続」という機能が標準で搭載されている。

 RDPの仕様は公開されており、マイクロソフト以外が開発したRDPベースのシステムもある。システムによっては、HTTPS(Hyper Text Transfer Protocol Secure)のトンネリング通信でファイアウオールを越える機能を備えている。AES(Advanced Encryption Standard)などの暗号化技術や多要素認証技術などでセキュリティーを強化しているシステムも多い。

 リモートデスクトップには、RDP以外に「RFB(Remote Framebuffer)」というプロトコルを使う「VNC(Virtual Network Computing)」や、Web技術の「WebRTC(Web Real-Time Communication)」を用いた「Chrome リモート デスクトップ」などもある。

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