IT分野のキーワードを図表を交えてやさしく解説します。

IT分野のキーワードを図表を交えてやさしく解説します。
ジェネレーティブAI(Generative AI)
自ら新しい画像を生み出したり設計図を作ったりといった創造性を持つAI(人工知能)。米ガートナーはジェネレーティブAIについて、「サンプルデータから成果物のデジタル表現を学習し、独創的かつ現実的な新しい成果物を生成するAI」と定義している。
マイクロサービス(Microservices)
マイクロサービスとは、それぞれ独立して機能する疎結合のサービスを連携させ、全体として1つの情報システムを構築する開発・運用手法を指す。マイクロサービスを活用したシステム構成は、マイクロサービスアーキテクチャーと呼ばれる。
オブザーバビリティー(Observability)
複雑なシステムやアプリケーションの状態や動きの全容をリアルタイムに把握できること、およびそのための取り組みを指す。日本語では「可観測性」と訳される。
MLOps(Machine Learning Operations)
機械学習の予測モデルを迅速に開発したり本番環境で高精度な予測モデルを継続的に運用したりするため、予測モデルの開発と運用を統合した基盤を築くことを指す。アプリケーション開発におけるDevOpsの概念を機械学習に応用したもの。
IoB(Internet of Behavior/Bodies)
Internet of Behaviorは個人の位置情報、購買履歴、検索履歴、訪問したWebページなどの行動履歴から収集した情報を、Internet of Bodiesは人の体にまつわる情報をインターネット上で管理、活用する概念。
デジタルアダプション(Digital Adoption)
ユーザーが最初から適切にアプリケーションを使いこなせる状態を整えることを指す。日本語では「デジタル定着」などと訳される。
ガバメントクラウド(Government Cloud)
国や地方自治体の行政機関などが情報システムを運用するために共同利用するクラウド基盤。民間のパブリッククラウドサービスを活用して、2021年9月に発足したデジタル庁が調達と構築を進める。
シビックテックとは、市民がテクノロジーを活用して社会や地域が抱える課題の解決を目指す取り組みや技術の総称を指す。civic(市民)とtechnology(技術)の造語であり、海外では「civic technology(シビック・テクノロジー)」とも呼ばれる。
スーパーアプリ(Super App)
日常生活のあらゆる場面で活用できる総合型アプリケーションのこと。スマートフォンで一般的に使われるサービスを単一のアプリに統合し、操作体系も統一しているのが特徴だ。具体的にはメッセージの送受信、決済、電子商取引(EC)、チケットの予約、ライドシェアなどのサービスを提供する。
Open RAN(Open Radio Access Network)
Open RANはオープンインターフェース仕様に基づいて構築する、機能を分離したRAN(無線アクセスネットワーク)を指す。
不動産テック(Real Estate Tech)
不動産テックとは、不動産分野で提供されるIT(情報技術)やIoT(インターネット・オブ・シングズ)技術の総称を指す。海外ではReal Estate Techや「ReTech」のほか、Property(土地・建物)とTechnology(技術)の造語である「PropTech(プロップテック)」とも呼…
プログラム開発言語を使ったコーディングの代わりに、GUIを用いてアプリケーションを開発する手法。開発者はマウス操作でシステムの画面構成やモジュール同士の関連付けなどを設計できる。
業務の内容が変化することに伴って、新たな業務で必要になる知識や技術を習得するために学習すること。リスキルとも呼ばれる。似た言葉にリカレント教育があるが、こちらは主に企業などの組織を離れてから大学などで学んで新たなスキルを身につけ、再び組織で働くことを繰り返す学び方を指す。
複数のサーバーに処理を振り分ける技術
負荷分散とは同じ機能を持つ複数のシステムを用意し、それぞれがこなす仕事の量が均一になるよう処理を振り分ける技術や動作のこと。ネットワークの場合、並列稼働する複数のサーバーを置いて、特定の機器にアクセスが集中しないようにすることを指す。
2021年9月1日に発足したデジタル庁で、同庁を担当する「デジタル大臣」の補佐と庁の実務の取りまとめを担う特別職。政府はデジタル庁において、民間のデジタルトランスフォーメーション(DX)の経験や知識を取り入れるため、民間人を積極登用する方針を示している。
人工知能(AI)をはじめとする情報科学の手法を応用し、材料開発の効率を高める取り組み。MIと略される。
遠隔地にある端末の画面を操作する技術
リモートデスクトップは、手元の端末からネットワークを介して遠隔地にある他の端末の画面を操作する技術。遠隔地にあるパソコンのトラブル対応やサーバーの管理などに広く利用されている。
中国国内で実施する全てのデータ処理に対して適用される法律。データセキュリティー法とも呼ばれる。2021年6月10日の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会で可決された。9月1日に施行する。
AIOpsは情報システムの運用にAI(人工知能)を活用する手法を指す。複数のデータソースに対し、機械学習や自然言語処理技術、分析アルゴリズムなどを適用。システム障害やマルウエア感染などの異常を検知し、即座に管理者への通知や自動対応をすることで、システム運用の効率や俊敏性を高める。
ネット機器などに付与される固有の識別番号
MAC(Media/Medium Access Control)アドレスは、ネットワークに接続する機器などに付与される固有の識別番号。具体的には、パソコンやサーバー、仮想マシンのNIC(Network Interface Card)、ルーターやLANスイッチのインターフェースなどに付与される。