IT分野のキーワードを図表を交えてやさしく解説します。

IT分野のキーワードを図表を交えてやさしく解説します。
クラウド上に用意した仮想的なパソコンのデスクトップ環境をネットワーク経由で提供するサービス。データセンターのサーバー上に構築した仮想マシンでデスクトップ環境を稼働させ、利用者のクライアント端末に画面情報を送信する。
安全な通信を実現するプロトコル
SSH(Secure Shell)は通信プロトコルの一種。認証や暗号化の仕組みを使い、ネットワークに接続されたサーバーなどと安全に通信できるようにする。例えば遠隔地のサーバーにログインしてコマンドを実行するといったことが可能だ。SSHにはバージョン1のSSH1とバージョン2のSSH2の2つがある。…
紙の教科書の全内容を、構成や配列を含めてそのままパソコンやタブレットなどで表示可能にした教材のこと。紙の教科書と同じ出版社が発行する。政府は2021年度予算で「学習者用デジタル教科書普及促進事業」として22億円を盛り込んだ。前年度の0.2億円に対し、一挙に110倍と大幅増になっている。
1回の認証で複数サービスを使える技術
SSO(Single Sign On)とは、1回の認証作業(サインオン)で複数の異なるサービスを利用できるようにする技術や仕組みを指す。サービス間で認証に関する情報を共有することで実現する。
スタートアップビザとは、自治体から支援を受けて日本で起業準備を進める外国人起業家に、最長1年間の入国・在留を認める制度を指す。世界に通用する国際的な起業活動の拠点を国内に整備するのが目的だ。経済産業省の「外国人起業活動促進事業に関する告示」(2018年12月28日施行)に基づいて運用する。
業務システムのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を公開して、外部のシステムと連携できるようにすること。一般的には、銀行が自社のシステムのデータや機能をAPIとして、Fintech企業など外部事業者に公開する取り組みを指す。
人工知能(AI)が社会で安全に使われるための規範。AIによって不当な差別やプライバシーの侵害、人命に対する脅威などの問題を起こさないようにするための指針となる。個人情報を適切に扱うプライバシー保護に加えて、AIの公平性や透明性、説明責任などをAI倫理として示す企業が増えている。
5G(第5世代移動通信システム)は、携帯電話サービスを支える移動通信システムの最新世代である。文字通り第5世代に当たる。
非接触決済の業界標準規格とそれに準拠した決済サービスを指す。クレジットカード会社の旧ユーロペイ(米マスターカードと経営統合)、マスターカード、米ビザの頭文字に由来してEMVコンタクトレスと称する。
ビジネスの環境や業務の実態に合わせて経営資源を最適化しようとする考え方や取り組みのこと。1990年代には情報システムの運用コストを最適化する動きとして関心を集めた。2020年以降はオフィスの最適化として注目されている。背景には新型コロナウイルス対策でテレワークを進める企業の中で、出社する社員数に見…
VLAN(Virtual LAN)は、物理的なLANスイッチやLANポートの構成にとらわれずに、仮想的にLANを構成する技術である。
デジタル技術を活用したビジネス変革に向けた準備を整えた事業者を、経済産業省が「DX(デジタルトランスフォーメーション)認定事業者」として認定し公表する制度。2020年5月に始めた。
開発するシステムで実現したい機能を抽象度の高い「モデル」として表し、そのモデルを使ってコンピューターシミュレーションを行いながら開発を進めていく手法。本来はモデルを基にしたソフトウエア開発全般を意味する言葉だが、近年は組み込みソフトウエアを含めた制御システムの開発手法を指すのが一般的となっている。
広く使われている仮想化技術の一種
コンテナとは仮想化技術の一種。クラウド環境などで広く使われている。従来の仮想化から順に追っていくとコンテナを理解しやすい。仮想化とは、ハードウエアをソフトウエアによって再現する技術だ。コンピューターの機能をソフトウエアとして実現する。このソフトウエアは仮想マシンや仮想機械などと呼ばれる。
小中高等学校で必修となる「プログラミング的思考」を養うための教育のこと。学習指導要領の改訂に伴い、小学校では2020年度から、高等学校では2022年度から必修となる
クラウド上にファイルを保存できるサービスのこと。オンラインストレージとも呼ばれ、取引先など社外の相手とのファイル共有や、社内外のプロジェクト関係者による共同作業などの用途で使われている。ファイルを共有する際には、まず共有したいファイルをクラウドストレージにアップロードし、ファイルのリンクURLを相…
電子メールの送信者が暗号化した圧縮ファイルをメールに添付して送ったあとに、2通目のメールでパスワードを送ること。情報セキュリティー対策として広がったが、実際には効果のほとんどない無意味な慣習である。
テレワーク環境でオフィスの臨場感を仮想的に再現することを目指し、「雑談」や「相談」などインフォーマルで偶発的なコミュニーションの促進に重点を置いたサービスを指す。
契約した帯域の使用を保証すること
帯域保証とは、通信事業者が利用者に対して、契約時に設定した帯域で通信できることを保証すること。帯域を保証する通信サービスやそのための技術を指す場合もある。通信サービスの品質保証といえる。