巨人インテルに挑み続けてきたCPUメーカー、米AMDの存在感が増している。2019年から2020年にかけて、主要パソコンのCPUとして返り咲いた。なぜAMDは復活できたのか。AMDの技術面の強みから米インテルの対抗策まで、その理由を解説する。

 PCマーケットでがぜんAMDの存在感が増している。2018年後半から販売が伸び始め、秋葉原の店頭におけるデスクトップPC向けCPUの売り上げに限れば「インテルを上回る勢い」という話すら聞こえてくる。

 もちろん、PCメーカー向けのOEM販売まで含めた市場全体では、まだ米インテルの売り上げの方が圧倒的に上である。

 2019年通期の決算では、インテルのCCG(Client Computing Group)の売り上げ合計は371億4600万ドルだ。

 これに対してAMDのComputing and Graphics部門のそれは47億900万ドルでしかない。しかも部門名の通り、AMDの方はグラフィックスチップ(GPU)の「Radeon」シリーズも含めての金額だ。

 CPUが半導体である以上、高速に動作するトランジスタをいかに低コストで集積できるか、という体力勝負になる。資金面で劣るAMDがインテルに迫る勢いを得ている理由は、「AMDが技術面でまっとうになり、一方でインテルがそうではなくなっているから」というのが筆者の見立てだ。

 この「まっとう」とは具体的には何なのか? CPUをめぐる両社の歴史的な経緯を含めつつ、このあたりの動向を解き明かしていこう。

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