最初に紹介する「やってはいけない」は、LANに接続するイーサネットポートが不足していたため、ポートを追加する際にある機器を使ったという事例だ。ポートの増設くらいなら各部門や部署などに任せている組織は少なくない。どんなトラブルになったのかを見ていこう。

IPアドレスがおかしい

 複数の研究室を抱えるある組織では、職員が各研究室のパソコンからインターネットにアクセスしたり、共有サーバーを利用したりしている。研究室にはイーサネットポート1基を含む情報コンセントが設置され、パソコンはそのポートにつなぐ。複数台のパソコンを使うときは、情報システム部門が管理するレイヤー2(L2)スイッチを借りてポートを増設する決まりになっていた。

 その組織のシステム管理者に、研究室から「ネットワークにつながらない」という連絡が入った。

インターネットやサーバーにアクセスできなくなるトラブルが発生
「パソコンからインターネットや共有サーバーにアクセスできない」とシステム管理者に連絡が入った。
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 管理者は原因の調査を開始した。まずパソコンのIPアドレスを確認したところ、組織で使っているDHCPサーバーが割り当てたIPアドレスではないことが判明した。

スイッチ代わりに使っていたBBルーターを発見
あり得ないIPアドレスが割り当てられていることから、DHCPサーバー機能が有効になったBBルーターがあると推測。ケーブルを順番に抜いて、場所を特定した。
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 「192.168.0.」から始まるIPアドレスだったことから、LAN内でブロードバンドルーター(BBルーター)のDHCPサーバー機能が稼働していると推測した。多くのBBルーターは初期設定でこのIPアドレスを割り当てるからだ。

 BBルーターの初期状態では、「192.168.0.1」がそのルーターのIPアドレスとしてよく使われる。そこで、192.168.0.1を指定してpingコマンドを実行したところ、応答があった。

 次に、サーバー室に移動した。各研究室とつなぐLANケーブルを収容したL2スイッチにノートパソコンを接続し、192.168.0.1に対してpingによるパケットを連続して送信する状態にした。そしてケーブルを1本ずつ外していった。応答がなくなったら、そのケーブルの先にBBルーターがあると分かる。

 あるケーブルを抜いた時点で応答がなくなった。そのケーブルがつながる研究室に行くと、BBルーターが見つかった。

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