2020年に世界を巻き込んだ新型コロナウイルスの感染拡大は、国内IT市場に大きなインパクトをもたらした。本稿では2020年9月時点の状況を基に、2020年以降の国内IT市場を予測する。

(出所:123RF)
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 IDC Japanは2021年1月、「国内IT市場 製品別/産業分野別/従業員規模別予測2020年~2024年」をアップデートした。2020年の市場規模は、前年比6.3%減の17兆1162億円となり、2020年8月に公表した値よりも前年比の減少幅は1.9ポイント改善した。

 2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は1.2%で、2024年の国内IT市場規模は19兆3601億円になると予測している。

 ただし、今後の市場規模には不確定要素がある。2020年末ころから、国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者が急増しているからだ。1月8日には埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県に、1月14日には栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県に、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発令された。

 2月上旬には、栃木県を除く都府県で緊急事態宣言の延長が決まった。対策が功を奏し感染拡大が収束するまでは、予断を許さない状況が続く。その経過は、2021年以降のIT市場の成長にも影響を及ぼすだろう。

予想ほどではなかったパソコン市場の落ち込み

 国内IT市場を製品別にみると、2020年はCOVID-19の影響が他の製品に比べて軽微にとどまったソフトウエアとIaaS(Infrastructure as a Service)が市場をけん引している(図1)。ソフトウエアでマイナスが少なく収まったのは、「サブスクリプション化」によって長期的に売り上げを得られるという、ビジネスモデルの変更が作用したもようだ。

図1●国内IT市場 製品別 2020年~2024年
図1●国内IT市場 製品別 2020年~2024年
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