2020年に世界を巻き込んだ新型コロナウイルスの感染拡大は今も収束せず、国内企業のさまざまな分野にも影響を与えている。本稿では日本国内のサーバー市場について、最近の動向と今後の予測を整理する。

(出所:123RF)

 IDC Japanは2020年6月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を踏まえた2020~24年の国内サーバー市場(支出額ベース)を試算した。2019年に約5500億円の支出額だった同市場は、2020年からの5年間は5000億円前後を推移すると予測した。

 現時点では、コロナ禍後の経済回復に振れ幅があると想定されるため、「Optimistic Scenario(楽観的シナリオ)」、「Probable Scenario(最もあり得るシナリオ)」、「Pessimistic Scenario(悲観的シナリオ)」という3パターンで前年比成長率を算出した。上の5000億円前後という支出額は、最もあり得るシナリオに基づいたものだ(図1)。

図1●国内サーバー市場のシナリオ別支出額予測(2019~24年)
予測値は2020年6月17日時点における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響と見通しを考慮している。
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 予測では、最も市場規模が大きい楽観的シナリオでも、2019年並みには回復しない。2020年と21年は前年比成長率がマイナスで、22年にはプラスに転じるものの、19年の市場規模を回復するにはいたらない。

 これは既にいくつかのユーザー企業の倒産や事業清算が始まっているためだ。例えば楽観的シナリオでは、2019年を100としたときの企業数が90に、最もあり得るシナリオでは80に、悲観的シナリオでは70になるといった前提で計算した。つまり、いったん減ってしまった顧客ベースは回復しないということを予測のベースとしている。

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