今回は、基礎となる物理ネットワーク上に仮想的なネットワークを構築する「ネットワーク仮想化」と、ネットワーク構築や運用管理を自動化する「ネットワーク自動化」の2つに着目して、今後の国内企業ネットワークの動向を捉える。

(出所:123RF)

 IDC Japanは2020年4月、2019年~2024年の国内ネットワーク仮想化/自動化市場の規模を支出額ベースで予測した。2019年に572億円だった市場規模は、2024年にかけての年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)が8.2%となり、2024年は849億円となる(図1)。

図1●国内のネットワーク仮想化/自動化市場支出額予測、2019年~2024年
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 国内ネットワーク仮想化/自動化市場は、クラウド事業者やデータセンター事業者、通信事業者、企業のデータセンター内およびデータセンター間ネットワークに適用される「データセンター向け」と、データセンターを除いた企業の拠点内(LAN)に導入する「企業ネットワーク向け」を合計して算出している。2019年はデータセンター向けが262億円で、企業ネットワーク向けが311億円だった。

 データセンター向けのネットワーク仮想化/自動化技術は2010年代前半から導入が広がり、現在ではデータセンター構築の有効な手段として認知されている。同市場は安定的に成長を続けており、前年比成長率は2018年の20.9%からやや減速したものの、2019年は16.3%と2桁成長を維持した。2019年~2024年のCAGRは9.5%で成長すると予測した。

 企業ネットワーク向けの仮想化/自動化市場は、2019年の前年比成長率が8.7%となった。2019年~2024年のCAGRは7.1%で推移すると予測している。

コロナ禍が企業ネットワークにもたらす影響とは

 ただし以上の予測は、2020年3月の状況を基にしたものである。新型コロナウイルス感染拡大の影響を加味すると、2020年の成長率は鈍化する可能性がある。

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