
(写真:123RF)
古い基幹系システムがデジタルトランスフォーメーション(DX)の阻害要因になる――。こう指摘した経済産業省のリポートが話題になった。いわゆる「2025年の崖」問題だ。このリポートをきっかけに、古い基幹系システムの刷新という企業の大きな課題が改めて浮き彫りになった。2025年まであと5年になり、新型コロナウィルスにより大きな混乱が起きている今、今後の企業経営を支えるための基幹系システムをどのように構築すればいいのか。その方向性を探る。
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古い基幹系システムがデジタルトランスフォーメーション(DX)の阻害要因になる――。こう指摘した経済産業省のリポートが話題になった。いわゆる「2025年の崖」問題だ。このリポートをきっかけに、古い基幹系システムの刷新という企業の大きな課題が改めて浮き彫りになった。2025年まであと5年になり、新型コロナウィルスにより大きな混乱が起きている今、今後の企業経営を支えるための基幹系システムをどのように構築すればいいのか。その方向性を探る。
主要なERPである欧州SAPや米オラクル(Oracle)は今、ERPが支える業務のDXや、企業のDXそのものを製品の強化を通じて支援しようとしている。特に注力するのがAI(人工知能)の活用、クラウドでの提供、そしてこれまでERPが自動化できていなかった領域への拡大だ。
2025年の崖を超えるために基幹系システムの全面刷新に着手するのは早計だ。現行の基幹系システムが支援しているコアの業務はこの先も変わらずに必要になるため必ずしも新しい基幹系システムである必要がないからだ。
「2025年までに基幹系システムの刷新を集中してしなければ、DXを実現できずに崖に落ちる」。DXレポートの警告を回避するためには、今までの基幹系システムとは異なる発想で新しい基幹系システムを構築することが求められる。企画の際に必要なポイントを探る。
DXを支援しアフターコロナの時代の新しい経営を支える基幹系システムはこれまでの基幹系システムと何が違うのだろうか。その解を探る。