緊急事態宣言時に明らかになったテレワークの阻害要因とは何か。ウィズコロナ/アフターコロナ時代に生き残るためには、テレワークの阻害要因を把握し、今から撲滅しておきたい。

 あなたがテレワークを利用する際、それを阻害したり、不便・不安と感じたりする点は何ですか――。日経BP総研 イノベーションICTラボによる「新型コロナ対策テレワーク実態調査」では、テレワークを利用している回答者にこう尋ねた。

 その結果、テレワーク利用を阻害する5大要因が分かった。その一つが、「同僚(上司や部下を含む)とのコミュニケーションに支障がある」(37.3%)だ。これが最も多かった。

 次いで、「書類・伝票類(紙)を取り扱う業務(捺印、決裁、発送、受領等)をテレワークの対象とできずに不便」と「出社しないことで、心身を仕事モードに切り替えることが難しい」、「自宅での業務用スペース(書斎、作業用机等)の確保が難しい」の3つがほぼ同じ割合で続いた。さらに「自己管理や時間管理がルーズになりがち」が30%近くの回答を集めた。

テレワーク利用を阻害する要素(複数回答可)
(出所:日経BP総研 イノベーションICTラボ)
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「ペーパーレス化と脱ハンコ」を急ピッチで進めるべし

 本調査の自由意見欄には、ペーパーレス化や捺(なつ)印が必要な業務の見直しを求める書き込みが目立った。「アフターコロナでも、ペーパーレス化、脱ハンコという動きを継続しなければ、元の木阿弥となってしまう」(製造、研究・開発、課長クラス)。

 「ハンコ押印、社印捺印の全てを電子承認・押印へ移行すべきだ。紙への押印・捺印がないと証拠書類として認められないやり方を、早急に変革する必要がある」(流通、営業・販売、部長クラス)。これと同様の意見が多数あった。

 緊急事態宣言によって、多くのビジネスパーソンがテレワークを強制させられている状況もあってか、部下や自身の心身管理の難しさを訴える声も少ないない。「部下のリアルな顔を見ることができないため、本人の調子・体調を把握するのが難しい。個人的には、自宅だと、仕事とプライベートのオンオフが明確にできず、だらけてしまいがちだ」(建設、研究・開発、部長クラス)。

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