デジタル技術を活用した新しいビジネス開発の活発化に伴い、企業においてデータ分析を支えるデータ活用基盤のニーズが高まってきた。前回の記事では、データ活用基盤によくある課題を解説しつつ、DX時代に求められる要件を探った。

 今回は課題に対応するために、企業におけるデータ活用のアプローチはどうあるべきかを見ていこう。「ビジネス」「データ」「プラットフォーム」の課題に対し、5つの対応策をまとめた(下図)。

データ活用基盤のよくある課題とその対応策
(図は筆者が作成、以下も同じ)
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〔1〕スモールスタート

 データ活用のニーズがビジネスや組織の変化に応じて変動することを考慮すると、最初から完璧なデータ活用基盤を求めて製品やツールを導入するのは現実的でない。まずは明らかに効果が見込めそうだったり、データの使い方が具体的に見えていたりする既存領域にターゲットを定めよう。そのうえで、必要な機能に絞ってデータ活用基盤の構築を進めるのが望ましい。

 こうして小さな成功体験を積み重ねつつ、並行して新しいサービスの企画や、新サービスにおけるデータ活用方法の具体化を進める。要件が明確になったところから段階的に機能を拡張していけば、システムトラブルや投資の無駄も回避できる。

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