企業は競争力維持のため、デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)を積極的に進める必要がある。本特集では「DXの実現には何が必要なのか?」という基本から整理し、DXのグランドデザインの描き方、時流に応じた開発手法、重要な先端技術、レガシーシステムへの対応術、人材・組織のマネジメント方法などを解説する。
DXを支えるITアーキテクチャー構築法
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
目次
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技術特性だけじゃない、5Gを活用したい企業が知っておくべきこと
2020年からサービスが始まった「5G」。いずれはDXを支える基盤の1つとなることが期待されている。ただし、現状ではエリア範囲が狭いこともあり、その実力が分かりにくい。論理上の技術仕様と日本における現実的なインフラ展開の両面から、企業が5G活用を目指す際の注意点を見ていこう。
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データ活用基盤のアーキテクチャーを図解、8階層で機能を整理する
DXに欠かせないデータ活用基盤を構築する際は、「Think Big, Start Small」の思想が重要である。小さく始めて、自社に適した基盤を段階的に構築していくアプローチが望ましい。では具体的にどうしたらいいのか。データ活用基盤を構築する際のプロジェクトの進め方を解説する。
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小さな成功体験の積み重ね、本当に使えるデータ活用基盤を作る秘訣
DXを推進する企業が増えるに連れ、データ分析を支えるデータ活用基盤のニーズが高まってきた。今回はデータ分析基盤によくある課題を振り返りつつ、その解決策を5つのポイントにまとめる。
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作ったのに使われない、データ活用基盤をめぐる6つの課題
DXを推進する企業が増えるにつれ、デジタル技術を活用した新しいビジネスやサービスの開発が活発化している。それに伴い、全社的なデータ活用と分析のニーズが高まってきた。データ分析を高度化するプラットフォームである「データ活用基盤」について、企業でよくある課題を整理していく。
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コストを抑えて効果を上げる、ゼロトラストは「未来起点」で検討すべし
ゼロトラストセキュリティーの導入を考える企業にとって整備の対象となる要素には、「ユーザー認証とアプリケーションのアクセス認可」「インターネット中心の接続環境」「安全なモバイルデバイス活用」「ログの取得分析と可視化」などがある。こうした要素を企業の情報システムに組み込むには、どんな手順が必要なのだろ…
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コストを抑えて効果を上げる、ゼロトラストは「未来起点」で検討すべし
ゼロトラストセキュリティーの導入を考える企業にとって整備の対象となる要素には、「ユーザー認証とアプリケーションのアクセス認可」「インターネット中心の接続環境」「安全なモバイルデバイス活用」「ログの取得分析と可視化」などがある。こうした要素を企業の情報システムに組み込むには、どんな手順が必要なのだろ…
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ゼロトラストを自社導入するには?製品選びで検討すべき4項目
クラウドの採用やリモートワークが一般化するにつれ、「ゼロトラストセキュリティー」が注目を集めるようになってきた。今回は大きく4項目に焦点を絞って、企業の情報システムにゼロトラストを組み込む際に、製品やソリューションを選ぶポイントを見ていこう。
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境界防御はもう限界、「すべてを疑う」ゼロトラストが必要なワケ
クラウドサービスの一般化やリモートワークの普及を受け、インターネットと社内ネットワークの境界を守るセキュリティー対策の限界が見えてきた。そこで注目されているのが「ゼロトラストセキュリティー」と呼ばれるコンセプトだ。「何も信用せず、全ての通信を疑う」思想、ゼロトラストの特徴や導入手法を解説する。
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インフラだけ乗り換えてもダメ、「クラウドネーティブ」の重要性と注意点
DXを推進する際、クラウドサービスの活用は今や必須といえる。既存のオンプレミスのシステムをクラウドに移行する場合、単純にインフラ部分だけを乗り換えるのではうまくいかない。インフラ上で動作するアプリケーションも、クラウドに適した「クラウドネーティブ」な設計にしておく必要がある。
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社内説得やコスト削減に苦戦、クラウドの「課題あるある」と乗り越え方
DX時代の情報システムに必要な「アジリティー、スピード」を獲得するために欠かせないのが「クラウドサービス」。今回は全社の情報システムにクラウドを導入する際のポイントを見ていこう。
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モノリシックからマイクロサービスへ、システム分割は5ステップで挑む
企業の多くはモノリシックな既存システムを分割し、段階的にマイクロサービスアーキテクチャー(MSA)を取り入れる。導入に当たって生じるさまざまなオーバーヘッドを乗り越えつつ、現実的にMSAを導入していく方法を解説する。
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SOAと何が違うのか、マイクロサービスの要点を4項目に整理
マイクロサービスアーキテクチャー(MSA)には、実は厳密な定義がない。とはいえ、提唱者の示す9つの特徴や、よくある実装から整理した4項目のポイントからMSAの概要を捉えることは可能だ。導入を検討する前に、しっかり理解しておこう。
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複雑化解消の特効薬?「マイクロサービス」が注目される理由
DX時代の情報システムの鍵「アジリティー、スピード」を実現するのに欠かせないITアーキテクチャーの要素が「マイクロサービス」だ。そのメリット、デメリットと導入方法を解説する。
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レガシーは「塩漬け」でもよい、新旧システム共存に3つの注意点
現行システムを完全に無視してDXを進めるのは現実的ではない。新しいITアーキテクチャーを一部システムに適用しつつ、古いシステムと共存しながら徐々にDX時代に適した形に進化させる必要がある。今回は、こうした既存システムとの共存を実現するため、注意すべきポイント3点を見ていこう。
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DXを支えるITアーキテクチャー、「8段階」で自社システムに落とし込む
DX時代のITシステムには「アジリティー、スピード」「データ活用」が求められる。これらを自社のITシステムに落とし込むにはどうしたらいいのか。デジタルアーキテクチャー構想を具体的な施策として実行するための、8段階のプロセスを把握しよう。
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DX推進を妨げる、レガシーシステム3つの課題とは
DXを進めるには企業ごとのニーズや課題を洗い出し、古いシステムとの共存・連携にも考慮しつつ、自社に合ったシステムを実現する「デジタルアーキテクチャー構想」を描く。多くの企業が直面する「レガシーシステム対応をどうするか」という課題を乗り越えるためにも重要だ。
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DXを推進するなら整備すべき、3つのシステム基盤とは
企業情報システムには一般に、「コミュニケーション基盤」「セキュリティー基盤」「運用/DevOps基盤」という3つの共通インフラが存在する。DXを推進するに当たっては、こうした共通インフラ部分の整備も重要となる。どんな機能を備えておくべきなのか、概要を押さえておこう。
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DX時代のITアーキテクチャー、7階層ですっきり理解
DX時代に求められるITアーキテクチャーの構成は複雑なことが多く、必要な要素技術や設計・開発手法も多岐にわたる。その全体像を把握するのは困難に思えるが、7階層に分けて考えると理解しやすい。
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DX時代のシステム開発で「超上流」が重要度を増す理由
DX時代の情報システム開発は、従来と異なる部分が少なくない。従来システムとの違いを比較しつつ、DX時代に企業の情報システムに求められる新しいITアーキテクチャーの全体像を考える。