本特集ではWi-Fi(無線LAN)の最新事情を解説していく。Wi-Fiはスマホやタブレットにとっては日常的に使うネット接続手段で、最近は小型・薄型のノートパソコンも有線LANポートがなくWi-Fiだけでネットに接続可能なものが増えている。Wi-Fiの特徴を理解して適切に設定することが、ネットの快適な利用につながる。今回はぜひ知っておきたいキーワードとして、「Wi-Fi 6」について説明する。

 Wi-Fi 6は、無線LANの最新規格であるIEEE 802.11ax(以下、11ax)の業界団体における呼称である。11axは現在普及しているIEEE 802.11ac(以下、11ac)に代わり、ここ数年で主流の規格になるとみられる。

Wi-Fi 6に対応した製品が続々と登場している。写真はバッファローのWi-Fi 6対応無線LANルーター「WSR-5400AX6-MB」。量販店での実勢価格は税込み1万7900円
(出所:バッファロー)
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規格はドラフトだが既に製品が多数出ている

 現在11axの規格は策定を前提とした技術仕様案(ドラフト)だが、そのまま策定される見込みで対応製品が多数発売されている。パソコン本体に関しては、米Intel(インテル)の「第10世代インテル Core プロセッサー」がWi-Fi 6をサポートしている。このCPUを搭載したノートパソコンを中心に、2019年末ごろからWi-Fi 6対応パソコンが数多く発売されている。

 「iPhone 11」シリーズや現行の「iPad Pro」シリーズ、Androidスマホの一部などのモバイルデバイスもWi-Fi 6に対応しており、スマホやタブレットにも浸透しつつある。Wi-Fi 6対応の無線LANルーターも各社から発売されており、安いものだと1万円を切る価格で購入できる。

 Wi-Fi 6は業界団体のWi-Fi Allianceによる呼称で、この呼称は2018年に発表された。Wi-Fi 6の「6」は、無線LANの規格において6世代目という意味だ。それと同時に、5世代目の11acは「Wi-Fi 5」、IEEE802.11n(以下、11n)は「Wi-Fi 4」という呼称が与えられた。少しややこしいが、現在販売されている無線LAN製品のパッケージや製品仕様の表記は、11axとWi-Fi 6が混在している。

世代Wi-Fi Allianceによる呼称規格最大通信速度規格策定年
第6世代Wi-Fi 6IEEE 802.11ax9.6Gビット/秒2020(予定)
第5世代Wi-Fi 5IEEE 802.11ac6.93Gビット/秒2014
第4世代Wi-Fi 4IEEE 802.11n600Mビット/秒2009
第3世代IEEE 802.11g54Mビット/秒2003
第2世代IEEE 802.11b11Mビット/秒1999
IEEE 802.11a54Mビット/秒1999
第1世代IEEE 802.112Mビット/秒1997
現在使われている主な無線LANの規格を表にした。11n以降の規格にはWi-Fiと数字の組み合わせによる呼称が設けられており、製品パッケージなどに記載されている

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