ネットワーク機器を管理する方法として注目を浴びているのが、スマートフォンで動作するモバイルアプリだ。モバイル回線によりインターネット経由でどこからでもネットワーク機器を管理できる。またネットワークに関する知識がほとんどない兼任のIT管理者や「1人情シス」にも使えるように、様々な工夫が施されている。基本的な使い方から便利な機能まで、ネット機器管理用のモバイルアプリを紹介する。
モバイルアプリで管理できるネットワーク機器は、簡単に初期設定できるよう工夫されている。例えば、米シスコシステムズのMeraki Goでは図解入りのウィザードが起動し、それに従って進めると簡単に初期設定が完了する。
初期設定の大まかな流れはどのベンダーでも似ているが、ここでは米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)のAruba Instant Onを例に見てみよう。
まずAPをLANケーブルでルーターに接続し、さらにACアダプターをコンセントにつなぐ。PoEスイッチがあるなら、そこにLANケーブルをつなぐ。これでAPが起動する。
また、モバイルアプリ(Aruba Instant Onアプリ)をGoogle PlayまたはApp Storeからダウンロードしておく。APの起動後、アプリを起動して「アカウントの作成」ボタンをタップし、メールアドレスとパスワードを設定。確認のメールが届くので、確認ボタンを押すと登録が完了する。
そこからはアプリのガイドに従って、ネットワーク名とネットワークパスワードを設定するなど、作業を進めていく。
そのうち「新しいデバイスの検出」という画面が表示される。ここでは、ほかにAruba Instant Onの管理対象となるネットワーク機器があれば、自動的に検出して登録する。
Aruba Instant Onは、ほかの機器の検出にBLEを使う。ほとんどの場合は問題なく検出できるが、うまく検出できなかった場合は製品に付いているバーコードをスマートフォンのカメラでスキャンしたり、シリアルコードを入力したりして登録する。
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