ノートPCは、周辺機器や内蔵するストレージなどのパーツと接続するために、さまざまなインターフェースを搭載している。本特集では、そうした中から重要な役割を担っている5つのインターフェースを選び、その機能性やPCの中での役割、歴史などを整理していく。今回取り上げるのは「USB」だ。
今やほとんどの周辺機器はUSBポートを通じて接続されるようになっており、USBポートの数を「ノートPCの拡張性」と評価することも多い。また最近は、従来とは異なる「Type-C」という形状のUSBポートも搭載されるようになってきた。
最近のノートPCはType-AポートとType-Cポートを搭載
USBが登場する前はプリンターならパラレルポート、外付けHDDならSCSI(Small Computer System Interface、スカジー)、モデムならシリアルポートなど、周辺機器の種類ごとにインターフェースポートが用意されていた。そのためPCはさまざまな形状のポートが備わっていた。もちろんケーブルもそれぞれ個別に用意しなければならなかった。
しかもそれぞれのポートのサイズは、今と比べるとかなり大きめだった。そのためたくさんのポートを装備しても余裕があるデスクトップPCに比べると、ノートPCの拡張性は大きく劣っていた。
こうした状況を変えたのがUSBである。USBではポートの形状が統一されたため、周辺機器ごとにどのようなポートやケーブルを利用するのかを覚える必要がなくなった。
またUSBポートはコンパクトなので、ノートPCにも複数のUSBポートを搭載しやすくなった。また「USBハブ」を利用することで、ポート数を増やせるようになったことも大きい。
現状のノートPCは「Type-AのUSB 3.0/USB 2.0ポート」や、「Type-CのUSB 3.0/3.1ポート」が搭載されることが多い。
「Type-A/C」はポートの形状を指す。Type-Aは小さな長方形のポートで、規格の登場当初から利用されてきた。非常に多くのPCで使われており、ケーブルもこのポートに対応したものが多い。最近のノートPCは、1台につき2~4個搭載されているケースが多い。
一方Type-Cは、Type-Aよりも小さい楕円形のポートである。ここ数年で発売されたノートPCで搭載例が増えている。Type-Cを搭載するスマホも増えてきているので、見かける機会も増えているのではないだろうか。最近のノートPCは、1台につき1~2個搭載されていることが多い。
またType-Cのポートやコネクターは、Type-Aのように端子の表裏がない。そのため挿し間違いが起こりにくいという利点がある。
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