「ノートPCには、内蔵バッテリーを充電するための専用充電ポートがある」という常識が変わりつつある。前回紹介したUSB Type-Cポートを利用して内蔵バッテリーを充電できる「USB PD(USB Power Delivery)」対応モデルが、モバイルノートPCを中心に増えているのだ。今回はこうした内蔵バッテリーの充電に関するインターフェースについて説明していく。

USB PDに対応するノートPCは、USB Type-Cポートを使って内蔵バッテリーを充電できる
(撮影:竹内 亮介、以下同じ)
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専用の充電ポートの形状は各社まちまち

 ノートPCは、内蔵バッテリーを充電するための充電ポートを装備している。ただこうした充電ポートは、USBのように形状や供給電力が統一されていない。そのため付属するACアダプターは、基本的にそのノートPC専用になってしまっている。

ノートPCに付属するACアダプターは、基本的にはそのノートPC専用と考えてよい。写真はマウスコンピューター「m-Book K700BN-M2S2」と付属するACアダプター
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 例えば、会社と自宅で同じモバイルノートPCを持ち歩いて利用するユーザーは、それぞれの場所にACアダプターを用意していることが多い。充電状況を確認しなくてもよい環境を整えているわけである。しかしこれだと、ノートPCを買い替えたらACアダプターも交換しなくてはならず、出費がかさんでしまう。

 企業向けラインアップの範囲内で、ACアダプターを共用できるようにしているPCメーカーもある。しかしこの場合、充電ポートが大きめになり、薄型デザインが主流となった最近のノートPCでは採用が難しいケースもあるようだ。

 こうした状況が長く続いていたが、最近はモバイルノートPCを中心にUSB PDへの対応が進んでいる。

 USB PDは、USBポートを介した給電機能の1つだ。同じようなUSBポート経由の給電機能として「USBバスパワー」がある。USB規格の登場当初から存在している機能で、USB 2.0ポートなら電圧5Vで電流500mA(電力は2.5W)まで、USB 3.0ポートなら電圧5Vで電流900mA(電力は4.5W)までの給電が可能だ。

USBポートに挿すだけで利用できるUSBメモリーなどは、USBバスパワーで動作する
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 とは言え供給電力が低いことから、USBバスパワーはマウスやキーボード、USBメモリーなど消費電力が低い機器でないと安定して動作しないというデメリットがある。USB接続の外付けHDDもあるが、こうした機器は別途コンセント経由で電力を供給して利用する。

 そもそもUSBバスパワーは、前述した消費電力の低い周辺機器のみを対象として規格化されている。ノートPCのバッテリーを充電できるほどの大電力の供給は想定していないのだ。

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