PMの宇佐木さんと、SEの虎岡さんが務めるzoozoo社では、大人気の水族館である「オサカナ水族館」から、AWSへの移行を相談されています。現在、zoozoo社では、「魚管理システム」をオサカナ水族館に納品しており、Webサイトは他社が担当しているのですが、オサカナ水族館としては、CMS(Webサイトを作るシステム)もzoozoo社に任せたいようです。
宇佐木 オサカナ水族館のWebサイトをAWSに移行するとしたら、サーバー構成どうする?ウチが入れてる「魚管理システム」もAWSに移行した方がいいのかな。
SE虎岡 オサカナさんの悩みは、サーバー代だよね。だから、どっちが安くなるか次第かな。そもそも、今の業者が作ってるサイトって、どうやって更新してるのかな。
宇佐木 Wordpressらしい。
SE虎岡 あー、それだと厳しいね。Wordpressなら動的生成(アクセスの度にページ生成する)だろうしね。
宇佐木 Movable Typeだと静的生成(あらかじめページが作られる)だっけ?
SE虎岡 そうなんだよ。その辺もサーバー代がかさむ原因かも。Wordpressなら、静的生成のプラグインとかインストールしているといいんだけど。
宇佐木 そんな感じはなかったね。
SE虎岡 今のシステムのままAWSに移行すると、金額がほとんど変わらないのでは。EC2(AWSの仮想サーバー)を借りるんだよね?
宇佐木 そうだよねぇ。
SE虎岡 WordpressからウチのCMSに切り替えでいいの?
宇佐木 そういう話になってる。今のWordpressだと承認機能がないし。それに、「魚管理システム」とも連動したいらしい。
SE虎岡 ウチのCMSは静的生成だから、AWSでもS3(AWSのストレージ。Webホスティングがあり、EC2より割安)が借りられる。それだけでもコストは下がるね。
宇佐木 全部AWSに移転するのかな。
SE虎岡 データベースのバックアップを考えると、そうしたいな。AWSは、全部管理してくれるから楽なんだよ。実際どっちが安いかは、計算しないと分からないけど。保守運用を考えると、AWSの方が安全な気がする。
この連載の新技術の導入編(2)「AWSやAzureでうきうきクラウドライフは可能か」で、クラウドサービスの多くは、従量制であること、「マネージド」なサービスが多いことを説明しました。
今回は、「マネージド」とはどんな意味かという話をしながら、クラウド事業者からレンタルすることのメリットについて考えてみましょう。