PMの宇佐木さんと、SEの虎岡さんが務めるzoozoo社では、大人気の水族館である「オサカナ水族館」から、AWS(Amazon Web Services)への移行を相談されています。そこで、クラウドを使うことを検討し始めた2人ですが、以前、クラウドに詳しいプログラマーの島田さんが言っていたことが気にかかるようです。

宇佐木 そういや、この間のオンライン飲み会で、島田さんが「クラウド使うなら、クラウドネイティブな設計じゃないと意味がないですよ!」って熱く語ってたけど、意味分かる?

SE虎岡 クラウド前提の設計ってこと。例えば、今回のオサカナ水族館の案件だと、夏にサーバーをスケールアウト(サーバーの台数を増やす)して、冬にスケールイン(台数を減らす)するのが望ましい。でも、そもそもサーバーを増減できる設計になっていなかったら、できないでしょ。

宇佐木 なるほど。

SE虎岡 アンケートとか、ECサイトの場合は、設計のやり方が重要なんだよ。

宇佐木 そういえば、アンケートやECサイトをやりたい、って話もあったよ。

SE虎岡 それ、先に言ってよ!

宇佐木 ごめんごめん。一回、ちゃんと打ち合わせしよう。島田さんも呼んで相談した方がいいよね。

SE虎岡 オサカナさんも、「AWSだと安いらしい」っていう程度のフワっとした感覚みたいだから、クラウドとは何かから説明した方がいいだろうな。

宇佐木 クラウドネイティブにするのって結構大変かな。

SE虎岡 そもそもオサカナさんの件って、ひんぱんに変更しなきゃいけないような案件じゃないから、ちょっと違うんじゃないか?

宇佐木 でも、「クラウド使うなら、クラウドネイティブな設計じゃないと意味がない」んでしょ?

SE虎岡 そりゃ、クラウドの良さを100%発揮させたいならそうだけど、今回は違う気がするな。その辺も含めて島田さんに相談しよう。飲み会じゃ、こっちも酔っててよく分からなかったしね。

図34-1 オンライン飲み会でクラウドの話
図34-1 オンライン飲み会でクラウドの話
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 クラウドを導入する場合、現行のシステムをリプレースしようと単純に考えてしまいがちです。しかしそれでは、クラウドのメリットを最大限活かしているとは言えません。

 クラウドのメリットを最大限活かすためには、あらかじめクラウドで構築することを前提としたシステムづくりが肝要です。この考え方を「クラウドネイティブ」と言います。

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