テレワークは出社せず自宅で仕事をこなせる一方で、自宅に作業をするためのパソコン環境を整えなくてはならず手間がかかる。勤務先の企業がパソコンを支給してくれればいいが、そうでなければ私物のパソコンを使うことになる。その場合は、仕事に使おうとしているパソコンがテレワークに適しているかどうかを判断しなくてはならない。例えば性能が不足していると、作業効率が大幅に下がってしまう可能性がある。

 まずはパソコンの状況を調べて、テレワークに適しているかどうかを確認しよう。適していなければ、パソコンのパワーアップや買い替えを検討したほうがよい。パソコンが遅いのは、メモリーの空き容量不足やストレージの低速が原因であることが多い。その二つを重点的に疑いたい。

まず空きメモリー容量をチェック

 Windowsはメモリーの空き容量が不足すると、「スワップ」という動作を実行して空き容量を確保しようとする。このスワップが、パソコンの遅くなる原因の一つだ。

 スワップはメモリー上のあまり利用していないデータを、「HDD」(Hard Disk Drive、ハード・ディスク・ドライブ)や「SSD」(Solid State Drive、ソリッド・ステート・ドライブ)といったストレージに一時的に退避することでメモリーの空き容量を確保する仕組みである。「仮想メモリー」と言われることもある。

 このスワップによって、例えばメモリー不足で動作しなかったアプリが動作するようになる。一方でスワップは小さなデータを読み書きする動作になるため、ストレージの読み書きがかなり増えてしまい、ほかのデータの読み書きに支障が出てパソコンが遅くなる原因となりやすい。特にHDDはスワップ実行時に発生するランダムな読み書きの速度が遅いため、パソコンの動作速度に影響を与えやすい。

 スワップによってパソコンが遅くなってしまうケースをできるだけ減らすには、メモリーの利用状況を確認して、必要に応じてメモリーを増設するとよい。メモリーの利用状況は「タスクマネージャー」で確認できる。

 タスクバーを右クリックしてメニューから開くか、「Ctrl」キーと「Alt」キーを押しながら「Delete」キーを押し一覧から選ぶとタスクマネージャーが起動する。最初は現在起動しているアプリの一覧だけを表示する簡易画面なので「詳細」をクリックする。そして「パフォーマンス」タブを選択して「メモリ」の状況を確認すればよい。

 「利用可能」に表示されているのが、現在利用できる空きメモリー容量となる。利用可能なメモリーが極端に少なければ、メモリーが不足していると考えてよい。タスクマネージャーの「プロセス」タブでは、どのアプリがどの程度メモリーを利用しているかを確認できる。

メモリーの利用状況は、タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブの「メモリ」で確認できる。画面はメモリーを4GB搭載するパソコンの起動直後にタスクマネージャーを開いたところ。すでに空き容量が1GBを下回っている
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 スワップの発生具合は「リソースモニター」で確認できる。タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブの下部にある「リソースモニターを開く」を選ぶと起動できる。「メモリ」タブの右側下部に表示される「ハードフォールト/秒」のグラフが常に上のほうに来てしまっていると、メモリー不足によりスワップが多く発生していることになる。

リソースモニターで「メモリ」タブを開き、「ハードフォールト/秒」のグラフを確認してみよう
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