DX分野で活躍するCIO(最高情報責任者)、CDO(最高デジタル責任者)などのデジタル変革リーダーやIT企業のキーパーソンを「賢者」として招き、仕事の成功・失敗について、MCの戸川尚樹(日経BP 技術コンテンツユニット長)との対談によって振り返るトークショー。賢者の流儀を知ることは、DXで成果を上げるためのヒントとなるだろう。

DX賢者の流儀
目次
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「好奇心を持ち続けて3日で進化」を信条に失敗を恐れず、SOMPO楢崎CDOの流儀
日本を代表するプロフェッショナルCDO(最高デジタル責任者)の1人といえば、SOMPOホールディングスの楢崎浩一執行役専務だ。2022年3月末まで、同社のグループCDOを務めていた。社会人スタートは三菱商事。情報通信・デジタル分野でビジネスを推進し、米国シリコンバレーに駐在。「課題解決のために自分…
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不遇の時に踏ん張り人脈を広げる、IHI小宮CDOの流儀
異色な経歴を持つCDO(最高デジタル責任者)の1人といえば、IHIで常務執行役員 高度情報マネジメント統括本部長を務める小宮義則氏である。大学卒業後、経済産業省に入省し、IHIに入社するまでは特許庁長官だった。
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「生まれただけで丸もうけ」が貢献意欲の源に、ベイシア亀山CDOの流儀
ドラッグストアの店舗勤務から社会人生活をスタートさせ、米国留学を経てITベンダー、そしてCDO(最高デジタル責任者)へ――。こんな異色な経歴を持つのが、ベイシアで事実上のCDO(最高デジタル責任者)兼CMO(最高マーケティング責任者)を務める亀山博史氏である。
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「思い通りに動かす」ためにスキル研鑽、出光興産・三枝CDOの流儀
「早く社会に出て、エンジニアとして活躍したい」。中学生時代に技術者になることを決意し、国立高専に進学。卒業後、ブリヂストンに入社した。R&D(研究・開発)部門を希望していたが、工場に配属。それでも目の前の仕事に打ち込んだ。
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欠点よりも「いいところ」を押さえて変革、トラスコ中山・数見CDOの流儀
経済産業省と東京証券取引所が選ぶ2020年の「DXグランプリ」を受賞したトラスコ中山。機械工具商社であるトラスコ中山でデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引するのが、事実上のCDO(最高デジタル責任者)・CIO(最高情報責任者)である数見篤取締役だ。
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「興味を持つ努力」でサービス産業を変革、がんこフード新村副社長の流儀
和食・すし店を展開するがんこフードサービスで、ロボットやデータの活用で顧客サービス変革プロジェクトを牽引している新村猛副社長。おもてなし×サービス工学による懐石料理サービスで「日本サービス大賞 経済産業大臣賞」を2020年に受賞するなど、サービス業界の変革者として知られる。
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自身の絶対評価尺度で自己研鑽、コーセー小椋CTOの流儀
日本では数少ない女性CIO(最高情報責任者)として知られたコーセーの小椋敦子氏。研究員として社会人生活をスタートさせた後、結婚・出産を機に研究所のIT部門に異動。そこでの活躍が評価され、本社IT部門へ。IT部門を「最高の業務コンサルタント集団」にするため、受け身体質だったIT部門の組織変革を牽引し…
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人間の本質を学び続ける、三菱マテリアル・板野CIOの流儀
三菱ケミカル時代に、老朽化したITシステムの再構築やIT組織の強化などを加速させるため、グローバルでのシステム統合やITガバナンスの確立を牽引した板野則弘氏。その手腕を買われ、2021年4月1日に三菱マテリアルに電撃移籍し、同社のCIO(最高情報責任者)に就任した。
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「成長し続けたい」を貫く、アクサ生命・齋藤CDOの流儀
アクサ生命保険の執行役員 チーフデータオフィサー(CDO)として、データやブランド、カスタマーエクスペリエンスを統括する齋藤裕美氏。デジタル戦略の推進やデジタルマーケティングの業務に約20年従事している同氏の経歴は“異色”だ。
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「経営・事業・ITの三位一体」を追求、元ヤンマーCIO・矢島氏の流儀
関西を代表するCIO(最高情報責任者)として知られる矢島孝應氏。パナソニックグループ一筋35年。長年システム畑を歩み、三洋電機の執行役員ITシステム本部長を経て、2013年にヤンマーに移籍。同社の取締役CIOとして、デジタルトランスフォーメーション(DX)をけん引した。
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修羅場から逃げない、JFEスチール・新田CIOの流儀
経済産業省による「攻めのIT経営銘柄」に2015~2019年まで5年連続で選定され、2020年~2021年まで2年連続で「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄」に選ばれたJFEホールディングス。なかでも主力となる鉄鋼事業を手掛けるJFEスチールは、IT活用先進企業の1社として知られる。同社…
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ただサプライズを与えたいだけ、荏原製作所・小和瀬CIOの流儀
日本を代表するプロフェッショナルCIO(最高情報責任者)の1人が、花王やLIXIL、荏原製作所でCIOを務めた小和瀬浩之氏である。業務とシステムのグローバル標準化を進め、仕組みをモダナイズすることによって企業競争力を高める――。このために小和瀬氏は自身のスキルと情熱を注いでいる。
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できるだけ多く打席に立つ、ユナイテッドアローズ藤原CDOの流儀
中古ブランド品流通大手であるコメ兵で、EC事業の立ち上げやデジタルマーケティングの強化などを牽引。リアル店舗とECサイトの連携・融合による相互集客によって、収益拡大に貢献したのが藤原義昭氏である。同氏は20年以上勤めていたコメ兵を離れ、ユナイテッドアローズに2021年4月に電撃移籍。同社として初代…
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自分の可能性を信じる、元日清食品CIOの喜多羅氏の流儀
日清食品ホールディングス・執行役員CIO(最高情報責任者)を2021年3月末まで務め、同社のデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引してきた喜多羅滋夫氏。「武闘派CIO」と呼ばれるなど日本を代表するプロフェッショナルCIOとして知られる。