DX分野で活躍するCIO(最高情報責任者)、CDO(最高デジタル責任者)などのデジタル変革リーダーやIT企業のキーパーソンを「賢者」として招き、仕事の成功・失敗について、MCの戸川尚樹(日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボ所長)との対談によって振り返るトークショー。賢者の流儀を知ることは、DXで成果を上げるためのヒントとなるだろう。

 「早く社会に出て、エンジニアとして活躍したい」。中学生時代に技術者になることを決意し、国立高専に進学。卒業後、ブリヂストンに入社した。R&D(研究・開発)部門を希望していたが、工場に配属。それでも目の前の仕事に打ち込んだ。

三枝 幸夫(さえぐさ ゆきお)氏
出光興産 執行役員 CDO・CIO 情報システム管掌(兼)デジタル・DTK推進部長
三枝 幸夫(さえぐさ ゆきお)氏 1985年ブリヂストン入社。東京工場の設備課に配属される。工場の制御システムや生産管理システムの開発、工場オペレーションなどに従事。2003年に米国拠点に赴任。2012年に工場設計本部長に就き、生産拠点のグローバル最適化を推進。2015年に九州生産本部長、2016年に執行役員 生産システム開発本部長を歴任し、工場のスマート化を推進。2017年に執行役員 CDO(最高デジタル責任者)となり、ビジネスモデル変革やデジタルトランスフォーメーション(DX)を牽引した。2020年1月、出光興産の執行役員デジタル変革室長に就任。2021年7月より現職。

 思い描いた通りに実際に動かす――。これに醍醐味を感じる三枝氏は、制御システムや生産管理システム、工場の理想像を描き、その通りに動かすことにやりがいを感じて、スキルを磨き、その幅も広げてきた。ブリヂストン時代、製造販売業からソリューションプロバイダーへ変身する手段として、デジタルトランスフォーメーション(DX)が不可欠であることを経営陣に提案。初代CDO(最高デジタル責任者)として変革を牽引した。その実績が高く評価され、出光興産からCDO就任のオファーを受けた。

 「既存事業に対するリスペクトと何かしらの貢献をすること。これを常に意識して仕事を進めている」。新サービス・事業の創出を使命とする三枝CDO・CIOのモットーはこれである。日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボが運営する会員組織「ITイノベーターズ」のエグゼクティブメンバーでもある三枝氏の仕事の流儀には、「目の前の仕事を好きになって、スキルの幅を広げる」ためのヒントが詰まっている。

対談の様子。動画は次ページでご覧いただけます
対談の様子。動画は次ページでご覧いただけます
(撮影:村田 和聡)
  • Chapter1:エンジニアを目指して高専へ、電子工学を学ぶ
  • Chapter2:クルマ・オートバイが好きでブリヂストンに入社
  • Chapter3:タイヤの生産スピード、他工場と競うのが楽しかった
  • Chapter4:工場制御システムを開発、UXの大切さを体得
  • Chapter5:米国時代の6年、マネジメントの面白さを知る
  • Chapter6:バリューチェーンつなぐ組織の必要性を進言、初代CDOに
  • Chapter7:出光興産のCDOに就任した理由
  • Chapter8:既存事業に対するリスペクト・貢献を常に意識する
  • Chapter9:私の思考回路は現代制御理論でできている
  • Chapter10:「予見して実際に動かす」ことに喜び

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