DX分野で活躍するCIO(最高情報責任者)、CDO(最高デジタル責任者)などのデジタル変革リーダーやIT企業のキーパーソンを「賢者」として招き、仕事の成功・失敗について、MCの戸川尚樹(日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボ所長)との対談によって振り返るトークショー。賢者の流儀を知ることは、DXで成果を上げるためのヒントとなるだろう。
ドラッグストアの店舗勤務から社会人生活をスタートさせ、米国留学を経てITベンダー、そしてCDO(最高デジタル責任者)へ――。こんな異色な経歴を持つのが、ベイシアで事実上のCDO(最高デジタル責任者)兼CMO(最高マーケティング責任者)を務める亀山博史氏である。
亀山 博史(かめやま ひろし)氏
ベイシア マーケティング統括本部本部長 兼 デジタル開発本部本部長
ベイシア マーケティング統括本部本部長 兼 デジタル開発本部本部長

デジタルトランスフォーメーション(DX)については、ITベンダーとユーザー企業の両方の立場で実務を経験し、その難しさと勘所を習得。今では日本を代表するCDOの1人である。同氏の強みは、旺盛な好奇心だけでなく、周囲への貢献意欲の高さといえるだろう。その源泉は何か。
「『生まれただけで丸もうけ』という気持ちを持ち続けて、仕事に打ち込んできた」。生まれつき耳が不自由と明かす亀山氏の流儀だ。日経BP 総合研究所 イノベーションICTラボが運営する会員組織「ITイノベーターズ」のエグゼクティブメンバーでもある亀山氏の言葉は、何かしらのコンプレックスや不自由を抱えるビジネスパーソンに大切なことを思い出させてくれる。

対談の様子。動画は次ページでご覧いただけます
(撮影:村田 和聡)
- Chapter1:マツモトキヨシ店舗で商売とデータ活用を学ぶ
- Chapter2:約4年間の米国留学でMBA取得、ITにも興味持つ
- Chapter3:帰国後、ITコンサル会社に入社
- Chapter4:火消しプロジェクトで学んだこと
- Chapter5:顧客に対してリスクを丁寧に説明する
- Chapter6:IT導入よりも「ITで事業を成長させる仕事」がしたくなった
- Chapter7:最先端IT活用の実態、アマゾン時代に体感
- Chapter8:組織の状況に応じて、サメ型とイルカ型を使い分けてリード
- Chapter9:スタバ日本法人のCIOに就任、アマゾンとの文化の違いに戸惑うことも
- Chapter10:生まれつき耳が不自由、「生まれただけで丸もうけ」の精神で人を喜ばせたいだけ
- Chapter11:ITの世界にどんどん飛び込んでほしい