新型コロナ禍のテレワーク環境下で、部下とのコミュニケーションは難しくなった。ミスを指摘するときにもポイントを押さえた叱り方が不可欠だ。本特集では日経SYSTEMSの過去記事を再編集。部下との関係を悪化させない「叱り方」の極意を解説する。

 今回は部下との関係を悪化させないたまの具体的な叱り方を説明しよう。まずは叱り方の鉄則として、多くのベテラン・エンジニアが指摘した6カ条を紹介する。

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部下に反省や気付きを促す叱り方の鉄則
部下のタイプや場面によらず実践したい。基本となる鉄則6カ条を示した

いずれも、部下のタイプや場面によらず必ず実践したい叱り方である。

鉄則1 1対1になれる場で叱る

 1つ目は、部下を叱る際、部下の同僚などがいる場所を避けて、1対1になれる場所を選ぶことである。

 同僚などがいる場所で叱ると、部下はプライドが深く傷ついて屈辱感にまみれたり、さらし者にされたという感覚を抱いたりすることが多いと感じでしまう。部下をそうした心理状態に追い込めば、叱った内容が心に残りにくいうえに、上司に対する信頼が損なわれることになりかねない。

鉄則2 叱るポイントを絞り込む

 叱るポイントを絞り込む。これが2つ目の鉄則だ。

 叱るポイントがいくつもあるからといって、3つや4つのポイントを一気に指摘すると、一つひとつの印象が薄まり部下の頭に残らないことになりがちだ。

 また、叱っていると感情が高ぶってきがちなので、叱るポイントを決めたらどのような展開で話を進めるかも考えておくといい。大手ITベンダーでエグゼクティブマネジャーを務めるAさんは「だらだらと叱られても部下は身に染みない。短い時間で単刀直入に叱るべきだ」と指摘する。

鉄則3 本気で叱る

 叱れない上司にとって特に重要なのが、本気で叱る、という3つ目の鉄則である。

 ITベンダーで執行役員を務めるBさんは、「部下に深い反省を促すには、上司の真剣さを伝えなければならない。そのため気合を入れて叱る」という。Bさんの場合、叱るために気持ちを切り替えると、鋭いまなざしで部下の目を見据え、声のトーンが低くなり、普段よりも明らかに態度や口調に迫力が増す。

 ただし性格が温和で、迫力のある態度や口調が苦手な上司もいるだろう。そんな上司にとっては以下の方法をお勧めしよう。話の冒頭で「私は今回の件で非常に腹立たしく(残念に)思っています。どうしてか分かりますか?」のように切り出す、というもの。上司の気持ちをストレートに伝えるだけで、雰囲気は一変する。冒頭でいったん雰囲気を変えてしまえば、部下は真剣に話を聞いてくれるかもしれない。

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