企業などの組織を狙ったネット犯罪が巧妙化、凶暴化している。セキュリティーの機器やサービスだけで防ぐのは困難なため、少しでも被害を抑えられるように役員や従業員のセキュリティー意識を高めておきたい。特に新入社員を迎える春は注意したい。学生気分が抜けないまま社用のパソコンやスマートフォンを操作したり、メールやSNSを利用したりするため被害が発生しやすいからだ。今どきのネット犯罪をよく知ることで、被害を減らそう。

今どきの「ネット犯罪」、傾向と対策
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背後に人がいなくても怖い「ショルダーハッキング」、社外での仕事が危険な理由
急速に普及したテレワークでは、セキュリティーリスクが高まる。社内に比べてセキュリティー対策が不十分になりやすい社外で仕事をするためだ。今回はテレワークで仕事をする人に向けて、どんな点が危険でどのように注意すればよいのかを解説しよう。
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コロナ禍でネットショッピングを利用する機会が増え、注文確認メール、発送確認メールなど頻繁にメールが届くようになった。そこに紛れて届くフィッシングメールの量も増えた。今回はフィッシングメールの特徴や、実際にフィッシングメールのリンクをクリックしてしまったときにどんなことが起こるのかを見ていこう。
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甘い誘いは全部ウソ、SNSを悪用するネット犯罪の手口と危険性
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企業からの情報漏洩をどう防ぐ、ネット犯罪より怖い従業員のアレ
情報漏洩が発生すれば、機密情報の漏洩なら業績などに悪影響を与え、個人情報なら補償問題になる。さらに企業イメージにも傷が付く。こうした事態を避けるためだ。今回は企業の情報漏洩がどのように発生するのか、そして社用パソコンの制限が漏洩対策に役立つのかを見ていこう。