新しい規格の無線LAN機器に変更したのにネットワークスピードが遅く感じる──。こうしたトラブルに対応するには、インターネット上のサーバーや社内ネットワーク上のサーバーと通信する際のスループットの計測が欠かせない。

 インターネットとの通信速度を計測するWebサービスは多いが、社内ネットワークに設置されたファイルサーバーまでの通信速度を計測するソフトウエアは少ない。ここでは無線LANの構築・運用に役立つアプリケーションを紹介しよう。

サーバーまでの通信速度を計測

 「LAN Speed Test」はLANのスループットを計測するソフトウエアだ。WindowsパソコンやMacで動作する。キャッシュなどの影響を受けずにスループットを計測できるので、ネットワークの遅延の原因がLANにあるのか、またはインターネットにあるのかを調べるのに役立つ。

LANのスループットを計測する「LAN Speed Test」
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 使い方は簡単だ。スループットを計測したいネットワークインターフェースと目的の共有フォルダーを指定するだけでよい。

 LAN Speed Testには無料版と有料版がある。起動直後にシリアルキーを入力する画面が表示されるが、無料版の「Lite」モードでも基本機能は使える。「close」ボタンを押してシリアルキーの入力をキャンセルすれば、Liteモードで起動する。

スマホでヒートマップを作れる

 無線LAN環境の構築には電波強度の調査が欠かせない。電波強度が弱い場所には追加のアクセスポイント(AP)を設置したり、APの設置場所をずらしたりする。

 こうした電波強度の計測に有用なのがスマートフォンアプリの「Wi-Fiミレル」である。オフィスのフロア全体の電波強度を計測し、ヒートマップを作製できる。

 ネットワーク機器ベンダーのアイ・オー・データ機器が提供する無料のスマホアプリだが、同社製品以外の無線LAN環境でも使える。

オフィス内の電波強度を計測する「Wi-Fiミレル」
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 ヒートマップを作製するには、まずスマホでオフィスの間取り図などを撮影する。そしてオフィス内を移動し、自分の現在地を間取り図上にタップする。すると現在地の電波強度が記録される。

 電波の強さは0〜100で表示され、電波が強いと「緑色」、弱くなると「黄色」、さらに弱くなると「赤色」で表示される。間取り図を見ながら複数の地点で電波強度を計測すれば、結果をヒートマップとして表示できる。

 ヒートマップはスマホからパソコンなどに出力することも可能だ。PNG形式のファイルとして出力できる。Wi-Fiミレルで作製したヒートマップを確認すれば、オフィスの電波状況を一目で把握できる。

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