独SAPのERP(統合基幹業務パッケージ)を導入している企業が最新版の「S/4HANA」へのアップグレードを遂行するため、どのように対応すべきか。今回は「構想策定」について解説する。

 今回はS/4HANA移行での構想策定の進め方を解説する。

S/4HANA移行の流れ
(出所:日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ)
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 構想策定とはS/4HANA移行プロジェクトの実行計画を意思決定する工程であり、取り組みの目的、対象範囲やIT基盤、実現したい業務とその作業期間、概算予算などの詳細を把握する。

 構想策定では、次期基幹システムに何を求めるか、何を達成すべきかを明確にする必要がある。システム開発時点およびプロジェクト終了時点、さらに業務自体が安定的に運営された時点で達成したいゴールを明確にする。

 そのうえで、このゴールを達成するために現在の状態や課題を確認し、課題への対応策(ゴール達成までのルート)を検討し、その対応策を「To Be業務要件」に盛り込み、要件を実現するシステム構成を策定する。この実現に向けたプロジェクトスケジュールを決定するまでが、構想策定で実行する内容である。

構想策定の3つのステップ

 構想策定は大きく3つのステップで構成される。

構想策定の3つのフェーズ
(出所:日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ)
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ステップ1:プロジェクトの目的やシステムの開発方針を決定する「Capability Definition(ケーパビリティー・ディフィニション)」
ステップ2:次期基幹システムを活用した新しい業務プロセスを検討する「Operation Architecture Design(オペレーション・アーキテクチャー・デザイン)」
ステップ3:システムの構成や機能配置を検討し、子会社への展開方針などを策定する「System Landscape Planning(システム・ランドスケープ・プランニング)」

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