米Microsoft(マイクロソフト)が2021年5月18日(米国時間)、Windows 10の機能更新「May 2021 Update」の配信を開始した。機能更新は大型アップデートとも呼ばれ、脆弱性やバグの修正だけでなく多くの機能が追加されることがある。

 May 2021 Updateは、これまでの機能更新の中で比較的小規模だった。マイクロソフトから機能として追加したとアナウンスされたのは「Windows Hello」顔認証のマルチカメラサポートだけで、そのほかはパフォーマンス改善が中心だった。

 新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークの導入が進み、社外での活動が増え、新しい課題が見えてきた。May 2021 Updateではテレワークやセキュリティーにおける課題解決が優先されたと考えられる。

 今回、May 2021 Updateで追加された機能や改善に関する検証を行った。その中で「Windows Hello」のマルチカメラサポートと「Microsoft Defender Application Guard」のパフォーマンス改善の2つを紹介する。

顔認証や指紋認証でサインインできるWindows Hello

 May 2021 Updateでは、Windows Hello顔認証において、複数のカメラを利用できるようになった。これまでは1台のカメラしか利用できなかった。

 Windows Helloは、Windows 10に顔認証や指紋認証でサインインできるようにする機能だ。パスワードを使わずにサインインやスクリーン ロックの解除を実行できる。

 安全性が高まり、パスワード入力の煩わしさから解放され、非常に便利だ。スマートフォンでは顔認証や指紋認証が一般的だが、Windows 10でも初期リリースから標準機能として提供されている。

Windows Hello顔認証によるスクリーン ロックの解除の画面
Windows Hello顔認証によるスクリーン ロックの解除の画面
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 Windows Helloの生体認証には専用のデバイスが必要となる。指紋認証には指紋リーダー、顔認証には赤外線センサーを搭載したカメラが必要だ。デバイス要件はマイクロソフトが決めている。各デバイスメーカーから「Windows Hello対応」という表現で、要件を満たした指紋リーダーやWebカメラが販売されている。これらをパソコンに外付けすることで、Windows Hello認証を利用できる。

 マイクロソフトのSurfaceシリーズには、2015年に発売された初のWindows 10搭載モデルSurface Pro 4以降、すべてのモデルにWindows Hello対応カメラが標準で搭載されている。マイクロソフト以外のパソコンメーカーからもWindows Hello対応カメラを搭載したモデルが販売されている。

Windows Helloの設定画面。顔認証や指紋認証によるサインインをセットアップできる
Windows Helloの設定画面。顔認証や指紋認証によるサインインをセットアップできる
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