DX(デジタルトランスフォーメーション)を支えるアプリの開発手法の1つとして、ここ数年、注目を集めているのが「マイクロサービスアーキテクチャー」である。独立性の高い比較的小さなソフト部品(マイクロサービス)を連携させてシステムを実現する。1つのサービスを変更したときの影響範囲を限定し、素早く改変できるのがメリットだ。現在、既存システムのマイクロサービス化に挑戦している1社が、オイシックス・ラ・大地である。

「Oisix」の通販サイト(画像提供:オイシックス・ラ・大地)
「Oisix」の通販サイト(画像提供:オイシックス・ラ・大地)
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 「2000年にOisixのサイトをオープンして以来、システムを一度も再構築せずに保守しながら使い続けてきた。その結果、アプリをはじめ様々なものが密結合になってしまった」。オイシックス・ラ・大地の植木雅幸システム本部副本部長はこう話す。

 システムがモノリシック(一枚岩)な構造になっていることで、様々な弊害が現れてきた。その1つがアプリの変えづらさである。植木副本部長は「事業に合わせて企画を始めたりやめたりと柔軟にアプリを変更したいが、使っていないであろう機能を含めてコードが大量にあり、影響調査が大変だ」と打ち明ける。

 毎週でもアプリをリリースしたいニーズがある。そこで目を付けたのがアプリのマイクロサービス化だ。「構想段階では、既存システムから機能単位でデータとアプリを切り出してサービス化し、疎結合に変えようと考えた」(植木副本部長)。

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