リモートアクセスを簡単に実現できる「リモートデスクトップサービス(RDS)」とは別に、米MicrosoftはOSレベルでリモートアクセスが可能な機能「Windowsリモートデスクトップ」を公開している。RDSとWindowsリモートデスクトップにはどのような違いがあるのだろうか。

初回公開:2021/08/23

 リモートデスクトップサービスは、セキュリティを保ちながらパソコンと端末を接続するための一連の機能をまとめたパッケージサービスである。これとは別に、米MicrosoftはWindows 10 Proなどで、OSレベルでリモートアクセスが可能な機能を公開している。これが「Windowsリモートデスクトップ」で、パソコンと端末はRDP(Remote Desktop Protocol)というプロトコルで通信する。

RDS(リモートデスクトップサービス)とは

 「リモートデスクトップ」は、広義ではある端末から別の端末にネットワーク経由で接続して、遠隔で接続された側の端末を操作すること。自宅などからオフィスにいるのと同じように作業したいというニーズに対応して、社内の通常のパソコンに外部の端末からリモートログインして、画面を転送する方式を使うサービスを「リモートデスクトップサービス」と呼ぶ。

RDS(リモートデスクトップサービス)とは

 Windowsリモートデスクトップを使って、社内にあるパソコンに社外の端末からアクセスする仕組みを構築することも可能だ。ただし、RDSはサービスとしてセキュリティを確保する機能を備えているが、Windowsリモートデスクトップでは社外にある端末から社内ネットワークへの接続にVPN(仮想閉域網)を構築するなど、セキュリティを確保する仕組みが必要になる。

(出所:123RF)

 テレワークの高まりを受け、RDPの脆弱性を突いた不正アクセスも発生している。情報処理推進機構(IPA)はRDPの情報漏えいの脆弱性に関わる情報を公開しており(https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2020/JVNDB-2020-010042.html)、具体的な対策としてマイクロソフトの更新プログラムを紹介している。この脆弱性に対抗する機能を備えた、エンドポイントセキュリティやセキュリティアプライアンスなどの製品・サービスも登場している。

 米GoogleもChromeOSで、他のパソコンやスマートフォンやタブレットから、パソコンやファイルにアクセスできる「Chrome リモートデスクトップ」と呼ぶ機能を提供している。

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