今回のトラブル事例

「伊達さん、DB異常終了です!」「ええっ?」
ここは通信企業I社のIT部門。トラブルの第一報を受けた伊達は、状況を確認しようと部下の画面をのぞき込んだ。伊達はI社でも数々の大型プロジェクトのプロジェクトマネジャー(PM)を務めてきたベテランである。

 確かにDBは異常終了したものの、既に再起動しており、業務は続行できそうな状況だった。伊達は、常駐するDBベンダーのSEに、異常終了の原因調査と報告を指示。結果、DB製品のバグが原因であることが判明した。

 しかしトラブルはこれでは終わらなかった。その後、DBベンダーの常駐SEから「DBの同期処理が止まっている」との報告があったのだ。I社には、通話履歴データなどを蓄積する「蓄積系システム」と、利用料金計算などに使う「参照系システム」があり、参照系システムで使うデータは、リアルタイムで蓄積系システムのDBと同期させていた。これが止まると、料金計算業務などに影響が出る。

 もちろん、万一のトラブルに備えて復旧手順はマニュアル化されており、これに従えば復旧は可能なはずだ。しかし、DBベンダーの見立てでは最短で1日かかるという。「それじゃあ遅すぎて話にならない!もっと早くできる方法を検討してほしい」。DBベンダーは、マニュアルに沿った作業実施を再度提案したが、伊達は強硬に突っぱねた。

※ 実際の事例をもとに、企業プロファイルやエピソードの詳細などを適宜変更しています。

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