前向きに自分のキャリア開発を進めるには、「好奇心」が大切。前回もお伝えした通り、筆者はそう考えています。しかし中には「好奇心を持てと言われても、どうやって関心を高めたらよいか分からない」という人がいます。

 自分の業務に関係することなら自然に目に留まっても、そうでないことは素通りしてしまうというのは無理もありません。異業種や異職種に関心を持つ機会はなかなか得られないでしょう。

 幅広くキャリアを考えようと転職サイトに登録しても、チェックできるのは自分が理解できる業界や職種、エリアなどに限られてしまいがちです。無理やり異業種・異職種を志望職種にしても、画面に並ぶ情報をどのように判断してよいか分かりません。結局、同業他社をターゲットに転職先を探すことになってしまいます。転職サイトは情報収集の手段としてもちろん有用ですが、具体的な活動をどう進めたらよいかイメージを固め、転職に対するモチベーションを高めるのには適していないこともあるのです。

 筆者がお薦めしたいのは、「求人を目的としていないイベント」です。製品やサービスの展示会は、実は転職情報の宝庫です。生の情報を入手するために、筆者もしばしば参加しています。

展示会場の催事日程をチェック

 特定テーマの製品やサービスが一堂に会する展示会は、さまざまな業界で開催されています。その開催情報を入手するには、展示会場の催事日程のページが便利です。

 例えば東京ビッグサイトは「イベント情報」というページで催事日程を公開しています。筆者はこうしたページをチェックして、関心のある展示会に事前登録し、参加するようにしています。「業界関係者のみ」などと参加者を限定している展示会も多いのですが、一般に公開されているものもあります。

 筆者がチェックする展示会のテーマはバラエティーに富んでいます。通信に食品、温暖化対策、交通、観光……といった具合です。

 例えば温暖化対策は、企業にとって今後しばらく重要なキーワードでしょう。展示会に参加することで、各社がどのように環境問題を捉えているかが分かります。このテーマでどんな技術を開発しているか、どのようなビジネスを始めているのかを目の当たりにできます。

 食品や交通など、今働いている業界とは全く違う分野の展示会もお薦めです。ITエンジニアなら、こうした業界で使われているシステムがどんなものか、どのようなテクノロジーが注目されているか直接確認できるからです。

 展示会は業界が限定されているからこそ、下調べしやすいという利点もあります。業界の状況やトップ5社の業績などを調べてから参加することで、効率的な情報収集ができるでしょう。情報を整理しながら会場を見て回ると、自分に合うか合わないかも判断しやすいはずです。

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