DX(デジタル変革)をけん引し、新事業を開拓するコア人材の育成に、多くの企業が取り組んでいる。どんな人材像を設定し、どうやって社員を選び、どういう教育を施すか。北国銀行の取り組みを紹介する。

 金沢市に本社を置く北国銀行はデータサイエンティストの育成に力を入れている。同行は、2021年5月に邦銀で初めて勘定系システムをクラウド上で稼働させるなど、先進的なITの活用に積極的なことで知られる。

 北国銀行がデータサイエンティスト育成に乗り出したきっかけも、勘定系のクラウド化だった。中越寛人マーケティング部マーケティンググループチーフは、「(日本ユニシスの勘定系パッケージである)BankVisionをMicrosoft Azure上で稼働させたことに加え、(膨大なデータを蓄積できる)データレイクを整備したことで、データ分析の基盤ができた」と語る。

 この基盤の活用を視野に入れ、稼働前の2020年9月にデータ活用プロジェクトを開始した。行内の各部門にどんな分析をしたいかアンケートを取ったところ、300件以上の要望が集まった。そのうち約100件は重要性が高かったが、データサイエンティストのような専門人材でなければ分析できそうになかった。「データ分析の専門人材が行内に十分いるのか」との議論になり、育成すべきだという方針が決まったという。

図 北国銀行が実施しているデータ利活用人材育成プロジェクトの様子
図 北国銀行が実施しているデータ利活用人材育成プロジェクトの様子
幅広い部門から人材を選抜(写真提供:北国銀行)
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