IoT(Internet of Things)では、モノをネットワークにつなげる技術が不可欠だ。ケーブルを敷設せずに手軽に使える無線通信技術の中でも、様々な用途で使われ始め、地位を固めつつあるのが「LPWA」である。無線LANの技術を応用した「IEEE 802.11ah(Wi-Fi HaLow)」も間もなく実用化される。こうした最新動向や各通信方式の特徴などを分かりやすく解説する。

安くて遠くまで届くIoT無線「LPWA」
目次
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LPWAの草分け「Sigfox」と「LoRaWAN」を図解、LTEベースの規格も要チェック
LPWAの草分けといえる規格が「Sigfox」と「LoRaWAN」だ。それぞれの特徴や最新動向を解説する。またLTEベースの規格である「LTE-M」と「NB-IoT」も紹介する。
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無線LANの「Wi-Fi HaLow」や100km飛ぶ「ELTRES」、IoT無線のLPWAは多種多様
LPWAの規格は多様だ。2021年11月に対応製品の認証プログラムが始まった「Wi-Fi HaLow」や、半導体製品などの国産化が「ZETA」、スマートメーターなどへの採用が進む「Wi-SUN」、ソニーが独自開発した「ELTRES」の特徴や最新動向を解説する。
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IoT無線のLPWAに「920MHz帯」が使われるワケ、活用に向けた法改正も
LPWA規格の多くは920MHz帯を使用する。その理由や、国内でのLPWAの活用に向けた法整備の動きを解説する。
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4億台のIoT機器をつなぐ「LPWA」、新規格が登場し再び脚光
LPWAは、身の回りにあるあらゆるモノをインターネットに接続するIoTに使われる無線通信技術。2020年には4億台の機器がつながるとされている。2017年に盛り上がりを見せた後にブームがいったん沈静化したが、ここにきて新規格の実用化やサービス化が再び盛んになっている。