SigfoxはフランスのSigfoxが開発した規格で、2009年から提供されている。LPWA(Low Power Wide Area)の中で先行して普及した。ネットワークの接続形態はスター型、サービスの提供形態はキャリア型。日本では京セラコミュニケーションシステムが2017年からネットワークサービスを提供している。

 Sigfoxの技術的な詳細は公開されていない。狭帯域(帯域幅は100Hz)の信号を使うことで他の通信などの干渉を受けにくくしている。さらに、1つのデータを周波数を変えて3回送信したり、1つの端末からの電波を3カ所以上の基地局で受信したりすることで、50km程度という長距離通信を可能にしている。

 Sigfoxの通信速度は上りが100ビット/秒、下りは600ビット/秒。上りの通信回数が1日最大140回なのに対して下りは4回という厳しい制限がある。

 こうした下りの制限を他規格で補完する試みもある。例えば、ラピステクノロジーのSigfox対応の半導体製品「ML7446」は、LPWA規格の「Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)」の物理層に使われている「IEEE 802.15.4g」にも対応している。

 両規格を切り替えて使うことができ、802.15.4gの場合は最大100kビット/秒での通信が可能だ。この通信速度を生かして、無線機のファームウエアを更新する用途などを想定している。

Sigfoxの「下り」の制限を他規格で補完
Sigfoxの「下り」の制限を他規格で補完
(出所:ラピステクノロジーの資料に基づき作成)
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Sigfox+IEEE 802.15.4g対応の半導体製品
Sigfox+IEEE 802.15.4g対応の半導体製品
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 802.15.4gによる通信の消費電力はSigfoxよりも大きいが、Wi-Fiなどに比べれば小さい。

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