Wi-Fiルーターは製品数が多く、家電量販店などのWi-Fiルーター売り場に出向いても製品選びは容易ではない。価格だけで選ぶと「思ったより速度が出ない」「電波が飛ばない」などといった事態に陥りかねない。価格も大事だが、Wi-Fiを快適に使いたいのであればスペックをきちんと確認することが不可欠だ。

 ではスペックのどこに注目すれば、自分に適した製品を選べるのだろうか。

対応規格や最大通信速度など4点に注目してチェック

 Wi-Fiルーターを選ぶときは、以下の4点に注目すると自分に合った製品を絞りやすくなる。

  • 対応している規格
  • 最大通信速度
  • 接続台数の目安
  • 付加機能

 真っ先に確認したいのは、対応している規格だ。いまWi-Fiルーターを買うなら、現在の最新規格であるWi-Fi 6に対応したものを選びたい。Wi-Fi 6ルーターのパッケージやそこに書かれているスペックには、「Wi-Fi 6」「IEEE 802.11ax」「11ax」などと記載されているので、それを目安に製品を絞り込む。

 Wi-Fi 6は無線LANの業界団体であるWi-Fi Allianceにおける呼称で、これに対応する国際規格がIEEE 802.11ax(11axは略称)だ。よって両者は同じ規格を指している。参考までにWi-Fi 5はIEEE 802.11acと同じで、Wi-Fi 4はIEEE 802.11nと同じである。

 Wi-Fi 6に対応するWi-Fiルーターは、エントリークラスであれば6000円台で購入できる製品もある(2022年7月中旬現在)。Wi-Fi 5に対応するWi-Fiルーターのエントリークラスの製品と比べても、価格差はそれほどない。

いまWi-Fiルーターを買うのであれば、Wi-Fi 6対応製品で決まりだ。写真はアイ・オー・データ機器の「WN-DAX5400QR」。価格は直販の場合1万9580円(税込み)
いまWi-Fiルーターを買うのであれば、Wi-Fi 6対応製品で決まりだ。写真はアイ・オー・データ機器の「WN-DAX5400QR」。価格は直販の場合1万9580円(税込み)
(写真はアイ・オー・データ機器提供)
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 Wi-Fi 6を生かすには、パソコンやスマホといった接続する機器もWi-Fi 6に対応している必要がある。現在売っているパソコンやスマホだと多くがWi-Fi 6に対応しているが、古かったりするとWi-Fi 5までしか対応していない場合がある。

 Wi-Fi 6ルーターは過去のWi-Fi規格とも互換性があるので、Wi-Fi 5以前の規格にしか対応していない機器も接続できる。ただし、あるWi-Fi機器メーカーによると、同じ価格帯の製品であれば、Wi-Fi 6対応ルーターのほうがWi-Fi 5対応ルーターよりも搭載しているCPUが高性能で処理速度が速いという。CPUが高性能だと、複数台の機器を接続したときの速度が有利になるため、Wi-Fi 6対応のパソコンやスマホがなくても積極的にWi-Fi 6ルーターを選ぶ価値がある。

 新たに6GHz帯の周波数帯が追加された、Wi-Fi 6Eという拡張規格も現在認可に向けて準備が進んでいる。その対応Wi-Fiルーターの販売を予告しているメーカーもある。ただし6GHz帯を使うには、Wi-Fi 6Eに対応するパソコンやスマホも必要となる。非対応の機器は6GHz帯を利用できず、Wi-Fi 6Eルーターを購入したとしてもWi-Fi 6と同様に5GHz帯か2.4GHz帯を使うことになる。つまりWi-Fi 6E対応のパソコンやスマホがなければ、選ぶ理由はないだろう。

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