Web会議のクオリティーは通信環境に左右されることが多い。結果的に通信速度が低ければ、画質は低下するし、音声にはノイズが乗る。もっと低下すれば、Web会議を続けられなくなることもある。

 末席で参加しているなら影響は少ないが、主催者だったり、インタビューの当事者だったりすると他の人に迷惑をかけてしまう。録画の担当者が落ちてしまうと録画が中断し、議事録が取れなくなってしまうことも。

 通信環境というと、契約しているISP(インターネット・サービス・プロバイダー)や回線プランで決まると思いがちだが、実はユーザーができることは色々ある。Web会議の通信環境を悪化させるポイントをチェックしてみよう。

必要な通信速度は出ているか確認

 まずは通信速度をチェックしてみよう。通信速度計測サイト(https://fast.com/ja/)にアクセスすれば、数秒で計測できる。

通信速度計測サイト「Fast.com」(https://fast.com/ja/)を使って通信速度を確認したところ。画面写真は筆者が取得(以下同じ)
通信速度計測サイト「Fast.com」(https://fast.com/ja/)を使って通信速度を確認したところ。画面写真は筆者が取得(以下同じ)
(出所:Netflix)
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 4大Web会議ツールの利用に必要な帯域は以下の通りである。

○Zoom
・グループビデオ通話の場合
高品質ビデオ     1.0Mbps/600kbps(上り/下り)
720pHDビデオ     2.6Mbps/1.8Mbps(上り/下り)
1080pHDビデオ     3.8Mbps/3.0Mbps(上り/下り)
ギャラリー ビュー     2.0Mbps(25名)、4.0Mbps(49名)

○Google Meet
・SD動画の場合
上り:1Mbps
下り:1Mbps(参加人数が2人)、1.5Mbps(同5人)、2Mbps(同10人)
・HD動画の場合
上り:3.2Mbps
下り:2.6Mbps(参加人数が2人)、3.2Mbps(同5人)、4.0Mbps(同10人)

○Microsoft Teams
・複数人数が参加し、画面共有する場合(上りと下りともに同じ帯域)
最小:250Kbps、推奨:2.5Mbps、最高のパフォーマンス:4.0Mbps

○Webex
HDビデオ:3.0Mbps/2.5Mbps(上り/下り)
高画質ビデオ:1.5Mbps/1.0Mbps(上り/下り)
標準画質ビデオ:0.5Mbps/0.5Mbps(上り/下り)

 基本的に、上り下り共に4MbpsあればWeb会議は可能。今どきの家庭用ネット回線は1Gbps=1000Mbpsとか5Gbps=5000Mbpsといった超高速プランが多いので問題ないはずだ。スマートフォンのテザリングを使っている場合でも数十Mbpsは普通に出るので、Web会議ができるだろう。

 もし、通信速度が1Mbps以下でまともに使えないときは、帯域制限がかけられていると考えられる。スマホでは一定期間に大量のデータをダウンロードすると通信速度が低下することがある。2~3日で解除されることもあるし、月末まで制限が続くこともある。利用しているサービスのプランを確認してみよう。

 家庭用の光回線なら制限なしで使えるところが多いが、ISPによっては転送量の上限やP2Pソフトの利用禁止など制限がかけられることもある。

 対策としては、Web会議に参加するネット回線で、そこまで大容量を使用しないようにする、もしくは追加の容量を購入すればいい。

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