ケイデンス、Pointwise社を買収、システム解析ソリューションを拡充し、航空宇宙分野などに向けたCFDメッシュ生成に対応

市場をリードする流体解析向けメッシュ生成技術および前処理技術により、マルチフィジックス解析分野への展開を拡大

 ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下、ケイデンス)は、4月15日米国現地時間、CFD (Computational Fluid Dynamics:数値流体力学) 用メッシュ生成の業界リーダーであるPointwise社を買収したことを発表しました。

 Pointwiseの技術と経験豊富なチームが加わることによって、ケイデンスのIntelligent System Design(TM)戦略が強化され、最近買収したNUMECA社のCFD技術を補完する形でシステム解析分野に向けた製品ポートフォリオがさらに拡大します。これらの買収により、航空機上を流れる空気の解析など極めて高い精度、信頼性、予測可能性、性能が求められる流体の正確な特性抽出に向けて高度なCFD ソリューションを実現します。

 Pointwiseのメッシュ生成技術は、高成長しているCFD市場に対して前処理技術を提供しています。今回の買収は、電磁界(EM)解析ツールClarity(TM) 3D Solver、FDTD(Finite Difference Time Domain:有限差分時間領域法)システムレベルEM解析ツールClarity 3D Transient Solver、電気・熱の協調解析ツールCelsius(TM) Thermal Solver、最近買収したNUMECA製品などケイデンスの革新的なマルチフィジックス解析製品をさらに強化します。

 Pointwiseの技術は、最高レベルのメッシュ生成技術およびプリプロセッシング機能をサポートし、業界で使用されている主要なCADデータ形式からの入力、40以上のCAEデータ形式での出力に対応しています。Pointwiseの中核テクノロジである高性能グリッド生成技術は、航空機の形状を忠実に難散化したいという航空宇宙業界の要求に真っ向から応えるものです。Pointwiseのテクノロジは、様々なタイプのメッシュを作成し、高精度なCFD解析結果を引き出すために必要なレベルを制御することができます。CFD技術の幅広い普及に向けては、自動化や使い勝手が重要であることだけでなく、厳しい精度要求に応える高度なメッシュ生成が不可欠です。Pointwiseの実績ある技術は、Hermeus、senseFly、ONERAなどの大手企業で使用されており、抗力予測や排気マニホールドを通る内部の空気の流れなど用途に合わせた専用メッシュ生成を実現しています。

●ケイデンス・コメント

 Tom Beckley (senior vice president and general manager of the Custom IC & PCB Group)

  「ケイデンスのComputational Software専門知識とマルチフィジックス解析製品群の拡大により、航空宇宙産業などにおけるデジタル風洞試験を強力にサポートしています。Pointwise社の実績あるCFDメッシュ生成技術を獲得したことにより、ケイデンスは、解析ワークフローにおける重要課題である複雑性に対処し、製品製造を開始する前の速い段階でシステム設計エンジニアリングチームに対して迅速な解析、高度な予測性や精度をサポートするシステム解析技術を提供することが可能になり、業界におけるリーダーシップをさらに強化することができます。」

●Pointwise社コメント

 John Chawner (president)

  「Pointwiseは、業界をリードするメッシュ生成技術を提供することに専念しています。弊社のメッシュ生成に関する高度な専門知識と優秀なチームにより、ケイデンスのCFD戦略の強化に貢献できることを大変うれしく思います。ケイデンス、NUMECA、Pointwiseの技術を組み合わせることで、ケイデンスのCFDおよびエレクトロメカニカル解析のソリューション、顧客基盤、エンジニアリング人材を大幅に拡大することができます。」

 今回の買収の条件に関しては非公開です。また本件の今年度の収益および業績に対する影響は軽微なものである予定です。

 ※以下は添付リリースを参照

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添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach/608756/01_202104161048.pdf