DXを成功させるために必要なDevOpsの考え方

 日本でも急速に拡大しているデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組み。これを加速させるために、アプリケーションの開発・運用環境の見直しも進みつつある。

 DXを成功させていくには、従来のように長期間かけてアプリケーションを開発し、一度リリースしたらそのまま運用を続ける、というアプローチは適さない。ある程度の完成度でいいので、まずは短期間でテストリリースを行い、ユーザーや市場の反応を見ながら短いサイクルで改善を繰り返す、といった方法が求められるのだ。そのために近年採用が増えているのが、「DevOps」という開発・運用の考え方である。アプリケーション開発(Development)と運用(Operation)を緊密に連携させることで、開発・運用・フィードバック・改善のサイクルを短縮するのである。

 その具体的な手法としては「CI/CD(Continuous Integration/Continuous Delivery)」が知られている。これはアプリケーションの開発からテスト、リリース承認、運用環境へのデプロイ、運用監視といった一連のプロセスを、ある程度自動化した上で継続的に行うというもの。DXを成功させるには、この「CI/CDパイプライン」をどのように作り上げていくかが、重要なテーマになってくる。しかし、アプリケーション毎に物理サーバーや仮想サーバーを建てる従来型のIT基盤で、このCI/CDパイプラインを構築するのは簡単ではない。OSを含む各種ソフトウェアの依存関係をチェックし、ビルドの前にクリーンアップ処理を行うという作業が、毎回必要になるからである。

 この問題を解決できるのがコンテナ技術である。コンテナであれば瞬時にクリーンな環境を構築でき、関連するソフトウェア群を予めパッケージ化することで、ソフトウェア間の依存関係などを再現することも容易になる。そしてこのコンテナ環境の管理基盤として近年大きな注目を集めているのが「Kubernetes」である。

 ITに関係する読者であれば、Kubernetesという言葉を一度は聞いたことがあるのではないか。しかしその具体的な内容や、登場までの背景、日本市場での現状などを熟知している人は少ないかもしれない。そこでここではKubernetesについて簡単に説明した上で、現時点での状況や具体的な利用環境について、識者のコメントを交えながら説明していきたい。

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