急速な普及が進むテレワーク。だが、その実施環境は必ずしも十分に整備されているとは言えない状況だ。なかでも社外で業務に利用するPCは、安全性や快適性の面で多くの課題がある。そうした課題を解決する手段として注目されているのが、DaaS(Desktop as a Service)とも呼ばれる「クラウド型仮想デスクトップサービス」だ。

 2020年に入り多くの企業がオフィス勤務から在宅勤務に切り替えてテレワークを実施した。政府から「在宅7割」の要請が出されたこともあり、半ば強制的にテレワークを導入せざるを得なかった企業も少なくない。そのためテレワーク実施環境の整備が追いつかず、テレワーク期間中にさまざまな課題が表面化した。

 とくに課題として浮き彫りになったのが、テレワークを快適に実施できないという点だ。オフィスで使っていたPCをテレワークでも使えるようにルールを改正したまではよかったが、これまで社外への持ち出しを想定していなかったために、社内ネットワークへのアクセス環境が未整備。何とかVPN(仮想プライベートネットワーク)を用意したものの、今度はアクセスが集中してトラフィックがひっ迫。「通信が重くて仕事にならない」というユーザーからの苦情もあちこちで聞かれた。

 もう一つ、大きな課題として挙がったのが安全性だ。機密情報が保存されたPCを社外に持ち出して仕事をするとなれば、当然のことながら紛失や盗難による情報漏えいのリスクにも備えなければならない。しかもオフィスや事業所など固定された場所から社内ネットワークに接続するのとは違い、インターネットに直接接続するテレワークのPCにはより一層のセキュリティ対策が求められるほか、紛失や盗難による情報漏えいのリスクも無視することはできない。

 このような「ネットワークが遅い」「セキュリティが甘い」という課題を解決する方法として注目されるようになったのが、クラウドサービスの活用だ。業務システム環境を社内のオンプレミスからクラウドへ移行し、セキュリティ機能もクラウドやリモート端末を統合管理できるサービスを導入する。さらにテレワークで利用するPCも、仮想デスクトップサービス(DaaS)を利用してクラウド化してしまおうというわけだ。

 そんなクラウド型の仮想デスクトップサービスは、どのようにして選べばよいのだろうか。選び方のポイントを考えてみよう。

アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャー
元嶋 亮太 氏

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