工事管理の人手が足りず、派遣の人材でまかなう建設現場は少なくない。そうした際、忙しい現場ほど即戦力を求めがちになる。しかし、建築・土木・測量技術者の求人倍率は5倍以上(2021年10月)という状況が続き、現場が要望する経験者はなかなか現れないのが実情だ。

株式会社ウィルオブ・コンストラクション<br>代表取締役社長<br>角 裕一 氏
株式会社ウィルオブ・コンストラクション
代表取締役社長
角 裕一 氏

 そのような状況の下、注視される選択肢に「未経験者の派遣」がある。2021年春から未経験者派遣に力を入れるウィルオブ・コンストラクションでは、中小規模の建設会社からスーパーゼネコンまで既に多くの未経験者を現場に派遣している。

 未経験者が忙しい現場の役に立つのか。そんな疑問に対し、同社の代表取締役社長 角裕一氏は、未経験者ならではの利点があると示唆する。「最初こそ周りが教えることは多いが、若い未経験者は素直で、短期間に多くの知識を吸収する。その会社のやり方を理解し、柔軟に適応していく姿勢は多くの現場から評価されている」

※厚生労働省 一般職業紹介状況

3回の選考過程で対話能力と覚悟ある人を厳選

 同社は、多様な分野の人材派遣業などに実績を持つウィルグループ(東京・中野)のグループ会社だ。土木施工管理技士、建築施工管理技士を中心とする建設業界の人材サービス、施工管理技士に特化した求人サイトなどを展開している。

 建設現場に派遣する未経験の技術社員は、全て無期雇用者だ。新卒採用の過程では、グループのノウハウを生かして希望者を幅広く集め、複数回の選考を経て建設現場に適した人材を選別する。21年度の新卒採用では3回の選考を通して、2.2%に絞り込んだ。採用者には、内定期間の研修や入社後の約1カ月研修などを実施。業務内容、CADなどのソフトウェアの使い方はもちろん、挨拶や電話の取り方など社会人としての基礎まで教えて現場に送り出す。

 選考と研修に際し同社が重視する点は2つある。

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