デジタル化への対応が採用戦略の大きな課題に

 DXの進展や労働人口の減少、終身雇用の終焉などを受け、企業の採用戦略は大きな転換を迫られている。コロナ禍で採用面接や業務活動がオンライン中心へと移行する中、デジタル化で遅れをとる中小企業は今後、どのようなアプローチで人材を確保し、業務を進めていけばいいのか。HR(Human Resource)業界の論客として注目を集めるワンキャリア 取締役の北野 唯我氏に、デジタルを活用した中小企業の採用戦略、DXに向けた環境整備のあり方などを聞いた。

株式会社ワンキャリア<br>取締役CSO(最高戦略責任者)/作家<br>北野 唯我氏<br>兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。新卒で博報堂へ入社。ボストンコンサルティンググループを経てワンキャリアに参画。取締役として人事・戦略・広報クリエイティブ領域を統括。またテレビ番組や新聞などで「職業人生の設計」「組織戦略」の専門家としてコメントを寄せる。作家としても活動し、著書に「転職の思考法」「天才を殺す凡人」「内定者への手紙」などがある。
株式会社ワンキャリア
取締役CSO(最高戦略責任者)/作家
北野 唯我氏
兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。新卒で博報堂へ入社。ボストンコンサルティンググループを経てワンキャリアに参画。取締役として人事・戦略・広報クリエイティブ領域を統括。またテレビ番組や新聞などで「職業人生の設計」「組織戦略」の専門家としてコメントを寄せる。作家としても活動し、著書に「転職の思考法」「天才を殺す凡人」「内定者への手紙」などがある。

最初に、北野様のこれまでの経歴と、ワンキャリアで従事しているお仕事についてご紹介いただけますか。

北野氏 大学卒業後、新卒で博報堂に入社しました。3年半ほどしてからアメリカと台湾に留学をして、帰国後にボストンコンサルティンググループで働き、その後、キャリアデータプラットフォーム事業を手掛けるワンキャリアに参画しました。私が入った2016年当時、ワンキャリアはまだメンバー10人未満のベンチャーでしたが、自分の手で実際に会社経営をやってみたかったこと、私自身が持っていた“日本経済低迷の要因は人員配置にある”という問題を解決するにはHR業界にかかわるのがベストだという考えがあったことから、この会社を選びました。現在、ワンキャリアでは取締役として事業開発とHRにかかわるCSO(最高戦略責任者)を務めています。

今回のコロナ禍で採用市場はどのように変化していますか。また採用面において中小企業が抱えている課題がありましたら教えてください。

北野氏 中小企業の経営者は今、2つの側面で苦労されています。1つはコロナ禍で事業の先行きが不透明になってきたこと。自社の利益が今後どう推移していくのか分からない状態で、採用を控える企業も出てきています。以前から「採用」や「人材育成」は中小企業の悩みの種でしたが、コロナ禍でそれが一段と顕在化してきたわけです。

 もう1つは、デジタル化の急速な進展です。国を挙げてDXの推進が叫ばれている中、大企業や普段からテクノロジーに触れている企業は着実に対応を進めています。しかし中小企業では、デジタル化にかける予算がない、詳しい担当者がいない、そもそもITリテラシーがないといった悩みがある。採用活動でもオンラインやデジタルへの対応が必須になってきた今、これも採用戦略における大きな課題になっています。

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